なぜなにワード解説 毎月分配型と分配金って?
2024.02.26 (月)
分配金って?
2024年から始まった新NISA制度で、成長投資枠においては毎月分配型の投資信託が対象外となりましたが、今回は毎月分配型ってなに?分配金ってなに?と思われる方のためにご説明致します。
そもそも分配金というのは、投資信託などの運用会社が、私たち投資家から預かった資金を運用して、投資してくれたお礼として、得られた収益の一部を投資家に還元するお金のことです。分配金と混同しやすいものとして配当金がありますが、配当金は株式を発行した企業が、出資してくれた投資家(株主)に対して還元するお金のことです。
分配金は「純資産」という時価評価された資産を元手にしているので、同じく純資産の規模から算出される、「基準価格」(投資信託の価格のことで毎営業日算出されている)に出た分配金の分価格が下がりますが、株価は色々な理由で常に変動しているため直接には影響しません(変動する理由の一つになりえます)。
また配当金は全額課税対象であるのに対して、分配金は「特別分配金」という元本払い戻しの部分に相当する分配金(値下がりしている部分から出た分配金)については非課税になります。
毎月分配型って?
毎月分配型というのはその名の通り、毎月分配金が出るという意味です。毎月出るものだけでなく、年に1回や半年に1回、四半期に1回出るもの、そもそも分配金が無いものなどもあります。分配金があると現金を定期的に受け取れる代わりに、都度その部分の運用がリセットされるので、全体の複利効果が薄れてしまうという欠点があります。現に必要以上の分配金を出し続けて(たこ足配当)、規模がどんどん小さくなってしまっているものもあります。よって半永久的に免税になる新NISAでは特性上除外されたと考えられます。
毎月分配型の投資信託は対象外ですが、他の対象商品から選択して新NISAを活用しましょう。
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