コリアインサイト 日韓往来がより活発に
2023.02.17 (金)
コロナ禍が話題にならないくらいに落ち着いている足元の状況を見るとほっとします。韓国ではコロナの沈静化に伴い、海外旅行の需要が増加しています。
2022年の国際線旅客輸送は1,950万人で2019年の21%と低い水準でしたが、その半分を第4四半期の旅行客が占めています。なかでも、日本が水際対策を緩和したことで、渡航者のうち約25%が日本を渡航先に選んでおり、これは2019年の対日渡航客の73%に相当します。
2022年12月に日本へ入国した外国人のうち約34%が韓国人で過去最多でした。私が1月に日本へ出張した際には、繁華街では多くの韓国語を耳にして驚きました。
今後さらに増えてくると予想される日韓の人的、文化的な交流の見通しについて考えてみたいと思います。
韓国から日本に訪れる旅行客が急増
2022年下期の韓国から日本への出国者数を見ると、ビザとPCR検査がなくなった11月あたりからコロナ禍前である2019年を上回る水準にまで増加してきました。
航空会社も、旅行需要の増加に合わせて航空便を続々と増やしています。大韓航空とアシアナ、LCCは仁川→大阪、福岡、札幌便を増便したほか、釜山→大阪、札幌はもちろん、大邱→東京、大阪、福岡にまで航路を拡大しています。コロナ禍前にはあった仁川から鳥取、四国に行く航路など、今後はさらに既存航路の増便、新設、復活などが増えてくると予想されます。
路線の拡大によって、日本を訪れる韓国人観光客がさらに増えてきそうです。
韓国の文化コンテンツがより充実に
コロナ禍によって、停止、縮小を余儀なくされていたコンサートがいよいよ本格的に再開されます。
東方神起、EXO、SHINee、NCT、Aespaなどは、日本人のファンの多いグループですが、このたびの本格再開によって日本で活躍する場面が増えてきそうです。彼らが所属しているSMエンターテインメントにも好影響を与えそうです。
そのほか、ストレイキッズ、2PM、NiziUなど、既存の人気グループから新人まで、多くの人気グループが所属しているJYPエンターテインメント(大手芸能事務所)も注目を集めています。
また、BTSなどが所属する大手エンターテインメント企業のHYBEにNewJeansが新たに加わりました。
前回紹介したドラマや映画だけではなく、K-POP全体の盛り上がりに繋がっているといえます。
日韓往来の活発化、娯楽業界の盛り上がりによって、今後は日韓相互の投資や新たなビジネス増加などが期待出来そうです。
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