コリアインサイト 日本に参入する韓国企業
2024.04.26 (金)
今年の3月に日本を訪れた韓国人数は、約66万人と国・地域別で最多を記録しました。また日本ではゴールデンウイークに訪れたい旅行先として韓国が1位となるなど、コロナ禍の終息や日韓関係の改善が民間交流の活発化につながっていると思われます。それにともない、日本に進出する韓国企業も増えてきました。今回は、近年日本に参入してきた韓国企業をご紹介したいと思います。
最初に小売関係をご紹介します。ジェンダーニュートラルメイクアップブランド「Laka(ラカ)」は2020年に日本進出を果たし、人気を集めています。ドラックストア大手の「CJ OLIVE YOUNG(オリーブヤング)」も日本でポップアップストアを開き、積極的に事業展開しています。
さらに韓国企業と日本企業は提携も進んでいます。今年4月に韓国の現代百貨店は日本のPARCOと業務提携しました。提携により、韓国ファッションやエンタテインメントなど韓国コンテンツの日本での発信強化が期待され、実際に5月からは渋谷PARCOで韓国ファッションのポップアップイベントが開催される予定です。
衣料品関係では、スポーツウェアブランドの「XEXYMIX(ゼクシィミックス)」が大阪に日本第1号店をオープンさせました。これまでも日本でポップアップストアを開いていましたが、満を持しての出店となりました。
カジュアルファッションブランドの「アナザーオフィス」は“どこでも働くところがオフィスである”という意味を服に込めたブランドです。韓国ではオンラインセレクトショップにおいて、発売開始5分で完売するほどの人気を誇ります。今年に入って日本国内のセレクトショップ25社と契約を締結し、9月からは秋冬向けの製品販売を開始する予定です。
飲食関係では、韓国を訪れたことがある方は口にしたことがあるかもしれないハンバーガー大手の「マムズタッチ」が挙げられます。同社は今年4月16日、渋谷に海外第1号店をオープンさせました。出店した場所はもともとマクドナルドが39年間営業していた場所と、意味深いです。
日本と韓国は、距離が近く時差がありません。これからも経済や産業、人の交流増加が期待されます。
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