ザ 語源 第9回 インバウンド
2022.06.10 (金)
インバウンド
日本では、6月10日より外国人観光客の入国者数について1日あたり2万人に引き上げることが発表され、2020年度より途絶えていた訪日外国人客による観光や消費の再開に期待が高まっています。
訪日外国人による観光や消費は「インバウンド(消費)」といいます。
「インバウンド(英):inbound」は「内向きの」という意味です。「in=~の中に」と「bound=~行き」が合わさった言葉です。「この飛行機は福岡空港行きです。」は「This plane is bound for Fukuoka Airport.」と訳されます。対義語は「アウトバウンド」で日本人の海外旅行を表します。
さらに「bound」には「バウンド(弾む)」という意味もあります。「インバウンド」には「国内への輸出」という経済的側面があります。通常「輸出」はモノを海外向けに販売して外貨を得、外貨を日本円に両替しますが、インバウンド消費の場合はこの逆です。海外から外貨を持ち込み日本円に替わり、国内消費が増加するので景気が弾むイメージです。
そのほか、通販、金融、保険など様々な業界が設置している「コールセンター」において、「インバウンド」は「受電業務」を意味します。お客様からの受電を受けて対応するコールセンターを「インバウンドコールセンター」と呼びます。「インバウンド」とは反対に、こちらからお客様へ電話する方は「アウトバウンドコールセンター」です。商品案内・販売、テレアポ、市場調査、世論調査などに用いられます。
※本記事で解説する内容について、実際の言葉の成り立ちや、一般的とされる説と異なる場合がございます。
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