ザ 語源 第12回 お金や経済に関する漢字の語源①「資」
2022.09.09 (金)
お金や経済に関する漢字の語源①「資」
「資」という漢字は「もとで」や「もとになるもの」を意味します。「資」を使った熟語はお金や経済に関するものだけでも資産、資本、資金、物資、資材、出資、投資、資力、学資、融資、・・・・・など数多くあります。
「資」は上の部分が「次」、下が「貝」で構成されています。モノの交換・流通手段として現在のように紙幣や貴金属などが使われる以前、古代中国では中国南方で産出される「子安貝(タカラガイ)」が使われていました。お金に関する漢字に「貝」の文字が含まれているのはそのためです。(買、貯、財、販、費、賃など、ザ語源第2回参照)
「資」の上の部分である「次」という字の由来には、2つの説があります。1つ目は人がため息をつく様子(象形文字)を表し、「物足りない」「満たされない」と思う気持ちから、「次に」「2番目」という意味をもつように至ったという説です。
2つ目は1つ目の説とは反対に、心が満たされたことによって「安堵した」「安心してホッとした」様子を象形文字にしたという説です。つまり「資」という字は、元手となる「お金(貝)」の上で「安心」している様子を表しているのです。
今年5月、政府は「貯蓄から投資」を促し、国民生活をより豊かにするための方針である「資産所得倍増プラン」を打ち出しています。生活の向上のためには、まず元手となる「お金」が不可欠なのです。
※本記事で解説する内容について、実際の言葉の成り立ちや、一般的とされる説と異なる場合がございます。
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