ザ 語源 第10回 サステナブル、メンテナンス、エンターテイメントは同じ語源!?
2022.07.11 (月)
サステナブル、メンテナンス、エンターテイメントは同じ語源!?
「サステナブル」(sustainable)とは「持続可能な」、また「サステナビリティ」(sustainability)は「持続可能性」という意味です。最近よく耳にする「SDGs」は「Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)」の頭文字を並べたものです。「SDGs」は人類が地球で経済活動を続けていくため、2030年までに達成すべき目標として国連サミットにおいて採択された国際目標です。
サステナブルは「sustain:持続する」と「able:~できる」を組み合わせた言葉です。「sustain」はsus(ラテン語のsub:下から)とtain(ラテン語のteneo:つかむ・保つ・支える)が合わさった言葉で、「下からつかんで支える」が語源となっています。
「サステナブル」(sustainable)と共通の語源をもつ言葉として「メンテナンス」(maintenance)があります。「メンテナンス」は「maintain(維持する)」と「ance(すること)」で維持すること、または持続するという意味です。「maintain(維持する)」はmain(ラテン語のmanu:手で)とsustain同様tain(持つ)で「手で持つ」が語源です。
「sustain」と「maintain」の意味は似ていますが、「sustain」が大変な労力の上に維持され、支えがないと崩れてしまうという意味合いであるのに対し、「maintain」は維持を怠れば品質が劣化するといったイメージで両者には少し違いがあります。
「娯楽」を意味する「エンターテイメント(entertainment)」も「サステナブル」や「メンテナンス」と同じ語源です。「エンターテイン」(entertain)は「楽しませる」という動詞です。(enter)「~の間に」と(tain)「つかむ」で「人の心をつかんで離さない」が語源です。
「つかむ」(tain)を語源とする言葉は他にも「コンテンツ:中身、内容」(contents)や「コンテナ:容器、入れ物」(container)、「テナント:賃借人」(tenant)などがあります。
娯楽に限らず、「つかみ」は大事なことなのです。
※本記事で解説する内容について、実際の言葉の成り立ちや、一般的とされる説と異なる場合がございます。
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