ザ 語源 第2回 「売買」はなぜ売りが先なの?「売」と「買」という漢字の語源は?!
2021.11.04 (木)
第2回 「売買」はなぜ売りが先なの?「売」と「買」という漢字の語源は?!
お金にまつわる漢字には「財」、「貢」、「賃」、「資」・・・・・など、「貝」の字が含まれるものが多くあります。
小中学校の9年間に、「貝」の部首が付いている漢字をなんと46個も学びます。紀元前1,000年前後の古代中国では、海で採取できる「子安貝」(タカラガイ)をモノの交換手段、つまり貨幣として使用していました。お金に関する漢字の部首に「貝」が使われているのはそのためです。
次に「売買」の「買」という漢字に注目してみましょう。 「買」の字で「貝」の上部にあるのは、 「網」を表す「网」(あみがしら)という部首です。「網」で貝を採取することを表しています。つまり「買」は「貝(お金)」を手に入れることを表した漢字なのです。
さらに「売」という字の語源もたどってみましょう。 「売」の旧字は「賣」です。例えば、讀賣新聞は今でも旧字を使っていますね。「買」の上に「士」が乗っかっていますが、この「士」は「出」の字が元になっています。買ったモノが、外に出て行くということを表しているのです。
ところで「売買」は「売」が先で「買」が後ですね。通常、買ってから売るわけですから逆なような気がします・・・・・。
この謎は諸説ありますが、先に「売り物」がないと「買い手」が現れないから、という説が有力となっています。つまり売買(取引き)は先に売ってくれる人がいないと成立しないので「売り」が先なのです。
もしかしたら「お金」は、売り物に対して「買いたい」という需要を満たすための古代人の産物が始まりだったのかもしれません。
※本記事で解説する内容について、実際の言葉の成り立ちや、一般的とされる説と異なる場合がございます。
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