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マーケットのミカタ 円高は続くのか

2023.01.23 (月)

アイザワ証券

投資顧問部

マーケットのミカタ 円高は続くのか

円高は続くのか

アメリカのインフレはピークアウトが続く

112日、アメリカの12月のCPI(消費者物価指数)が発表されました。まずはCPIとその内訳の推移をグラフで見てみましょう。

1つ目のグラフを見ると、アメリカのCPIの前年同月比は依然高水準ではあるもののピークアウトが続いていることが分かります。

2つ目のグラフを見ると、足元のインフレ率低下の主因はガソリンなどのエネルギー価格の下落であり、サービス価格については上昇が続いていることが分かります。

またサービス分野の最大項目は住居費ですが、アメリカの新規契約家賃が既に下落してきていることから、住居費においてもいずれ下落し始めることが見込まれます。

円高基調は続く可能性も

アメリカのインフレがピークアウトしてきたことから、足元では為替の変動が非常に大きくなっています。まずはドル円の推移をグラフで見てみましょう。

2022年初からアメリカのインフレ率上昇と共に急速な円安が進みましたが、20221110日にアメリカのCPIが市場予想を下振れてからは円高方向に転じています。

ドル円の見通しについて、アメリカのインフレは今後もピークアウトが続く見通しで、かつ足元では日銀の金融緩和政策が修正される思惑が働いている状況です。日銀の金融政策修正の思惑は当面続く可能性があるため、急速な円高の反動により短期的に円安方向に一旦戻す可能性はあるものの、中期的に円高基調は続いていく可能性があるとみています。

最後に、円高基調や日銀の金融政策正常化の思惑が当面続く可能性があることから、日本株においては内需株、特に銀行セクターに追い風が吹く相場環境が続くとみています。

  • 当記事は、アイザワ証券のラップサービスの一つ「スーパーブルーラップ」のファンドマネージャーである三井郁男が作成したレポートを、添田恭平が再構成したものです。
  • 「スーパーブルーラップ」の詳細はこちらから

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ライター

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投資顧問部

ラップ事業を営む部署。ラップとは顧客と投資一任契約を結び契約資産を運用・管理するサービス。運用パフォーマンスを付加価値として提供する専門のファンドマネージャー等が在籍している。当社では投資信託で運用するファンドラップ、日本株で運用する株ラップをラインナップとして提供している。

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