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アジア株週間トピックス 2024年2月5日号

2024.02.05 (月)

アイザワ証券 投資顧問部

明松 真一郎

アジア株週間トピックス 2024年2月5日号

ベトナム経済は本格回復か?

ベトナムの1月の経済指標が良好

2024年1月29日に、ベトナムは2024年1月の経済指標を発表しました。鉱工業生産:前年同期比(同):+18.3%、CPI(消費者物価指数):同+3.37%でした。特に鉱工業生産は2021年4月以来、約2年9か月ぶりの高水準で、かつCPIは5か月ぶりの低水準となりました。2020年の春先にコロナウイルス患者が急増、ベトナムを含めて世界的に景気が最悪期を迎えたため、2021年4月の高水準の鉱工業生産は2020年4月との比較による反動高の要素が大きかったと思われます。

コロナ禍が落ち着いている現在は、前年比較数字もほぼ平常時に戻っており、今回の+18.3%は評価に値するとみています。鉱工業生産が高水準で、かつ低インフレ状態にある今のベトナム経済は、おおむね良好といえるでしょう。

また、1月26日にはベトナム・ダナン市人民委員会が、ベトナム中部のダナン市で半導体やAI の研究開発・訓練センター設立の式典を行いました。式典に参加したグエン・フイ・ズン情報通信省次官は「今後米国大手企業(クアルコムやインテルなど)との協力覚書に基づいて半導体分野の人材育成を進める。2025年をめどにこれらセンターの本格稼働を目指す」と説明しました。

ベトナムの半導体産業市場は拡大しているものの、現時点では外資系大手企業主導となっており、ベトナム現地企業、人材の育成を進めています。センター設立を機に、今後ハイテク・高付加価値産業育成を目指すベトナムの動きが加速しそうです。

ベトナムのIT関連企業(未上場企業を含む)

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ライター

明松 真一郎

アイザワ証券 投資顧問部

明松 真一郎

1990年平岡証券(現アイザワ証券)に入社。加古川支店でのリテール営業を務めた後、ディーリング部、営業本部、生駒支店でのバックアップ部門などを経験。2005年に証券アナリスト資格取得したことを機に、市場情報部(当時投資リサーチセンター)に異動。アセアン株を中心としたアジア株の調査、分析を行う。その経験を経て、現在は投資顧問部に所属。

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