アジア株週間トピックス 2024年1月15日号
2024.01.15 (月)
台湾総統選挙は?
台湾総統選挙は民進党・頼清徳氏が勝利
2024年1月13日、台湾で総統選挙が実施されました。選挙結果は、民進党の頼清徳氏が当選となりました。しかし、同時に実施された立法院の議会選挙では、民進党が第2党に転落することとなったため、今後の政権運営において民進党の意向が通らない可能性があります。選挙直前の9日には、中国が発射した衛星が台湾南部上空を通過するなど、中国はあからさまに台湾を威嚇する行動をとっていました。今後、国内では政党のねじれ、国外では中国からの脅威と、頼政権は国内外で難しい政策運営を迫られそうです。
参考(PICTE投信セミナー)
1月12日に、PICTE投信が実施した「日本株式市場の見通しと注目点」と称したセミナーを聞く機会がありました。アジア株とは直接関係ありませんが、日本株に対する関心度は高いので紹介します。
講師はストラテジストの糸島孝俊氏で、おおむね強気な内容でした。話の中で主な注目ポイントは以下の通りです。
- 日本株相場の中では、日経平均のほうがTOPIXより値上がりしている印象だが、今後はバリュー相場でTOPIXの大型株の方がアウトパフォームする可能性が高いと思われる(外国人投資家からみたら、時価総額の小ささやIR面の不備など中小型株は投資しづらいとみているため)。
- 直近の日本株高の主な要因は3つで、①NISAまつり、②東証の改革(PBRやROEなど具体的な指標を高めるよう企業に促した)、③SQで売り方の踏み上げの動きが強まっている。
- 海外投資家からみたドルベースの日本株の水準はまだ割安。毎週木曜日に発表され投資家別売買動向に注目したい。
- 当面の為替をみる上でも、日銀の金融政策でゼロ金利解除に踏み切るかどうかが大きな焦点で、1月22、23日の決定会合は1月震災の影響に配慮して見送り、4月25、26日の会合あたりで変更する可能性があると思われる。
- 米国の利下げは、3月(19、20日)、6月(11、12日)のFOMCくらいでは?
- 為替レンジ予想は、円高が進むとしても135円くらいでとどまるのでは?
- 1月15日に東証がPBR等の改善計画について、一覧表を開示する(時間は未定)。日本証券取引所のWEBサイトにエクセルファイルで掲載される。そこに開示された企業の株が買われる(売られる)可能性があるので、要注目(時間は未定)。
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