かぶかはふしぎでうごいてる??? プロローグ「かぶかはふしぎでうごいてる???」
2021.11.15 (月)
「かぶかはふしぎでうごいてる???」
現状の株価水準を理解することさえ、大変むつかしいことです。株価の動きについて様々な解説が行われますが、それが正しい見解なのか、異なる見解なのか、真実を検証することは不可能です。株価はたくさんの人々が「売り・買い」の注文を出している中で成り立っており、注文を出したすべての人に聞き取り調査をすることは不可能です。今日上昇している銘柄の本当の理由は誤発注かもしれないのです。それでも、「企業の成長性を織り込む動き・・・」などの解説がついているかもしれません。
しかしながら、長年の間に様々な証券関係者の先人達が株価の動きを探求した理論を作り出してくれています。そして、多分ですが株式市場に流入する過半数の資金は、その理論のいくつかを利用しながら判断を行い、株式の売買を行っています。その理論が真理なのかは解りませんが、過半数の資金がその理論に従って動くのならば、それは真理になります。
これは、弁護士さんが「法律」と「判例」の両方を学ぶことに似ています。次のステップとしては、自分なりに仮説を立て、その後の動きを確認してゆくと、次第に理解が深まるようになります。仮説が異なった場合には、その理由についても検討してください。これは、俗にいう「PDSサイクル」のようなものです。この練習は実際の売買を行わなくても出来ることです。
株価の動きを「ふしぎ」なものだと感じられる方もおられるかと思います。その「ふしぎ」の背景にあるものを解説してみます。そして、現状の株価がどのように成立しているのかを推測し、そして株価の動きを自分の考えで理解できるようになってもらえる手助けとなりたいと考えています。「かぶかはふしぎでうごいている」から「かぶかはりくつでうごいている」と感じていただけるよう、お手伝いをするのがこのコラムの目的です。
ご留意事項
当記事はアイザワ証券投資顧問部の一社員が株式市場に対する一般的な事象について解説を行ったものであり、同部門が提供している商品の運用方針とは関係はありません。
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