ゴールベースアプローチ運用とは?希望する将来像のために必要なこと
2023.08.18 (金)
さまざまなメディアで、資産形成の重要性が取り上げられ、NISAや確定拠出年金(DC)などの制度の充実もあり、幅広い世代で資産形成への意識が高まっています。
資産形成を考え始めるとき「老後の生活を充実させたい」「マイホームを購入したい」「子どもの教育資金を用意したい」など、人それぞれに達成したいゴールがあります。そのゴールの実現可能性を高める運用方法の1つとして『ゴールベースアプローチ』という考え方があります。
今回は、そもそもゴールベースアプローチとは何なのか、なぜ必要なのか、実際にどうしたらいいのかについて解説します。
ゴールベースアプローチとは?
ゴールベースアプローチとは、個人だけでなくその家族も含めて実現したい“将来像”に向けて、ゴールを設定し、必要な資金とそれに向けた投資額を設定する運用手法です。
これまでの資産運用では、儲かりたいという漠然とした目的で行われることが多く、必要以上に高いリスクを背負うことや、逆に期待に合わない収益性の低リスク商品で運用することもしばしばありました。
ゴールベースアプローチでは、「結婚式のための資金を準備したい」「子どもを私立の大学に通わせたい」などの、より明確かつ具体的なゴールを設定することで、自身や家族の年齢や収入などの情報から、必要な資金額を算出することができ、適切なリスクで運用することができます。そして、運用成績よりも設定したゴールが達成されるかどうかが重要であり、資産の値上がり値下がりではなく、ゴールに向けた今の立ち位置を認識することが大切です。
また、中長期での資産運用に適していると言われている投資信託やラップサービスと比較して、ゴールベースアプローチの運用では、ゴールを基準に運用するので、実現したいゴールのためにはゴールベースアプローチの運用を利用し、子どもや孫に資産をなるべく多く残したい場合などには、投資信託やラップサービスを利用するといった使い分けもできます。
ゴールベースアプローチ運用の流れ
ゴールベースアプローチ運用のおおまかな流れは下の図のように「ゴール設定」「ゴールを実現するためのプラン設定」「資産運用の方法を選び実行」「定期確認」の4つに分かれます。
例えば、30歳男性会社員のAさんが、「65歳の退職時に向けて老後資金を準備したい」とゴールを設定したとします。
次に現在の投資に回せる資金、将来も含めた収入・支出、運用期間(30歳-65歳)などから、実現のためのプランを設定します。すると、達成に必要な運用利回りや運用方法、適切なリスクが逆算できます。
計画したプランと運用利回りや運用方法、適切なリスクに基づいた運用商品を選定し、プラン通りに実行をしていきます。
そして、定期的に計画したプランと、現状の立ち位置を比較し、必要に応じて商品や投資金額を調整していきます。
ゴールベースアプローチ運用の必要性
「ゴールベースアプローチ」の考え方がなぜ必要とされているのでしょうか。
これまで、資産運用というと「どれだけ儲けるか」というイメージが一番にありました。
先述しましたが、儲けることを優先するあまり、適切なリスク以上の高リスクな運用を行うこともあれば、「もうこれ以上資産を減らしたくない」と収益性の低い運用を行ってしまうことが多く見られていました。
ゴールベースアプローチ運用では、「儲ける」という考えから「何のために」という考え方に基づいて、プラン設定や運用商品の選定を行います。そのため、明確な目的のために、身の丈に合った運用を行うことができます。
また、「儲ける」という考えで運用を行うと、短期的な値動きに気を取られ、衝動的な売買をすることや、一喜一憂を繰り返し精神的なストレスとなることも多くあります。一方ゴールベースアプローチ運用では、自身の設定したゴールと運用目的が明確なため、中長期目線で安心して運用を続けることができます。
アイザワ証券のゴールベースアプローチ型ラップサービス~スマイルゴール~がスタート!
アイザワ証券では、“より多くの人に証券投資を通じ より豊かな生活を提供する”という経営理念を掲げ、ゴールベースアプローチ型ラップサービス~スマイルゴール~を2023年8月より、開始しました。
お客様一人ひとりに担当のファイナンシャルアドバイザーが付き、実際のシミュレーションや、自動的に計算された達成確率も交えながら、お客様の将来の希望(ゴール)に基づいた資産運用プランの設定をサポートいたします。また、運用の定期的なメンテナンスのために、ご希望のタイミングでゴールに向けた達成状況のアフターフォローを行うので、将来の希望(ゴール)に向けて安心して資産運用を行うことができます。
ゴールは最大10コースまで設定することができ、1万円からの「積立投資」や「取り崩し運用サービス」など様々な運用に対応できるので、若年層からリタイアメント層まで幅広いお客様に対応できる充実したサービスです。
さらに、2024年に大きく制度改正が行われるNISA(一般NISA枠でのご利用となります)にも対応しているため、非課税投資のメリットを最大限活用することもできます。
ゴールを明確にした運用が大切
これまでゴールベースアプローチ運用について解説してきましたが、「ゴールベースアプローチ運用」とは、個人だけでなくその家族も含めて実現したい“将来像”に向けて、ゴールを設定し、必要な資金とそれに向けた投資額を設定する運用手法であり、ゴールが明確であることが重要です。
ゴール設定から、実現に向けたプランを設定し、プランに応じた商品選定、そして定期的なメンテナンスを行うことで、自身の身の丈になったリスクでゴールに向けた資産運用が可能となり、短期的な値動きに一喜一憂することなく、ゴール実現を目指すことが可能です。
ゴールベースアプローチ運用を活用し、希望する将来像に向けた資産運用を行いましょう。
※当社は「スマイルゴール」の提供にあたり、株式会社QUICKのシステムを利用します。お客様の資産運用計画のご提案と見直しに際し、株式会社QUICKの「フロントソリューションサービス」で生成したデータ(以下、「データ」)を利用しますが、画面およびデータに関する著作権を含む一切の権利は株式会社QUICKに帰属し、お客様は第三者に対してご提案内容およびデータを開示することはできません。また記載事項と実際にご提供するサービスが異なる場合がありますので、ご了承ください。
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