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投資情報の集め方

2021.11.18 (木)

アイザワ証券 ファイナンシャルサポート部

石神 満也

投資情報の集め方

投資をするうえで、「どの分野に投資をするのか」「その中で何にいくら投資をするのか」「いつ買って、いつまで保有するのか、あるいは売るのか」などの判断をするために投資情報が必要になります。しかし、昨今では様々な情報が溢れており、中には間違った情報や噂を事実のように語るものなどもあります。そうした情報に惑わされず、ご自身で納得のいく投資をしていくために今回は投資情報の集め方について解説します。

ポイントは『広く情報収集をし、その中で気になるものを深掘りすること』です。

広く情報収集をする

投資情報といっても、東京証券取引所に上場している日本株は3,000銘柄以上あり、すべての銘柄の情報をカバーすることは個人では到底できませんので、 “スクリーニング(株式のふるいわけ)”をする必要があります。注目している業種や製品がまだ決まっていないようであれば次の媒体などから、情報収集をすることができます。

① テレビ・新聞・ラジオ・雑誌
これらの媒体の特徴の一つとしては、公共性があり、何十年も昔から投資情報の発信をしていることです。その歴史から、多くの投資家の方に支持されているものもあり、投資情報を発信するメディアとしての信憑性は高いと考えられます。また、広く情報をカバーしていることから、これらの媒体の発信に触れる中でご自身では注目していなかった情報に触れることができ、新たな発見や興味が生まれることもあるかと思います。テレビであれば朝方などに投資情報に特化した番組がやっています。また、新聞やラジオにも多くの投資家に支持されているものがあります。

② 証券会社などが発行するレポート
証券会社によっては、無料で読めるレポートがいくつか公開されています。そうしたレポートには、市場の動向だけでなく、個別銘柄の紹介などもされているものもあります。前述したご自身で注目していなかった情報に触れることができることに加えて、より深掘りした投資情報を得ることができます。

③ 投資情報サイト
投資情報サイトでは、様々な分野での識者が執筆した記事が読めることが特徴です。テレビや新聞などのような記事の連続性はあまりありませんが、その都度に様々な見識を得られ、知見が広がることに繋がります。

また、これらに加えて、最近ではSNSによる投資情報の発信も増えてきました。こうしたSNS上の投資情報には真偽が定かではないものや、発信者の思惑が入り込んでいるものも少なくありません。気になる投稿などがあれば必ず他の媒体などを調べて裏を取るようにしましょう。

気になる投資情報を深掘りする

投資情報に触れたり、収集したりする中で気になる企業などが出てくることがあるかと思います。投資を検討している企業のホームページにある“株主・投資家情報”や“IR情報”を見に行くと、その企業が発表した決算の内容や、事業の内容が分かりやすくまとめられている資料があります。次のような情報を見てみると、その企業に対する理解が深まり投資判断の助けになります。

①有価証券報告書
企業の事業年度(期末)終了後3か月以内に発表される決算情報です。対象の事業年度1年間であげた売上や利益、資産の状況などが分かるほか、事業や設備の状況までその内容は多岐にわたります。

②四半期報告書
有価証券報告書と異なり、3か月毎に開示される決算情報です。事業年度開始からその時点(3、6、9、12か月目)での売上や利益の状況が分かります。有価証券報告書が1年に1度発表されその事業年度の結果が分かるのに対し、四半期報告書は3か月ごとであることから、企業が掲げた業績予想にどれくらい近づけているのか、業種独自の季節要因などを読み取ることが可能になります。

③決算短信
事業年度および四半期の決算内容が定まった時に直ちに発表されるものです。速報性が求められているものですので、四半期報告書よりは記載内容が限定されていますが、決算短信が出て株価が変動することも多々あります。

他にも、企業のホームページにあるIR情報には、決算内容や事業内容、中期経営計画などを投資家向けに分かりやすく説明した資料もありますので、深堀りすることでさらなる魅力に気付いたり、興味を惹かれたりすることも出てくると思います。

広く情報収集をする中で、個別企業より業種などに興味を持ち、投資信託による投資を検討されることもあるかもしれません。そのような場合は、証券会社のホームページにある商品ページなどから意向に合う投資信託を探し、その投資信託の商品情報やマンスリーレポートを見てみると深堀りができます。商品情報には、投資信託の特徴などが分かりやすくまとめられているものや、動画で解説があるものもあります。マンスリーレポートには運用担当者の投資の考え方や、その投資信託がどの企業に投資をしているかなどが書いてあり、毎月更新されますので時系列に変化を追うこともできます。

終わりに

ご自身で納得して投資をするために投資情報の収集は重要になってきますが、様々な投資情報に触れる中で、新たな発見があったり、違う世の中の見え方をすることができるようになってきたりすることもあるかと思います。そうして、投資の楽しさに多くの方に気付いて頂けたら幸いです。

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本資料は証券投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終決定は、お客様ご自身による判断でお決めください。本資料は企業取材等に基づき作成していますが、その正確性・完全性を全面的に保証するものではありません。結論は作成時点での執筆者による予測・判断の集約であり、その後の状況変化に応じて予告なく変更することがあります。このレポートの権利は弊社に帰属しており、いかなる目的であれ、無断で複製または転送等を行わないようにお願いいたします。

ライター

石神 満也

アイザワ証券 ファイナンシャルサポート部

石神 満也

2015年にアイザワ証券に入社後、地元である静岡支店に配属となり、個人のお客様を中心とした資産運用コンサルティングを行う。2020年に現マーケティング部、2022年にファイナンシャルサポート部に異動。いずれも若手社員の営業企画・支援に取り組む。

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