相続
相続通信 第58回 税務調査④
2021.02.21 (日)
Q 調査当日の対応
事前準備も整い、いよいよ明日、調査官が自宅に来ます。調査当日はどのように対応すればよいのでしょうか。
A 調査に対し誠実に協力することが望ましいでしょう
当日、調査官から故人や相続財産についての様々な質問があります。
質問されたことにだけ誠実に答え、記憶が曖昧なものは後日回答するようにします。
解説
調査官は自宅の状況を確認し、自宅に入ると、絵画、骨董品、家具、衣服などの生活状況をみています。
その後、故人の趣味や職業、親交のあった会社などの質問を行います。
これらは、財産の申告もれの確認をしています。なお、後日の対応のために、調査官の質問と回答した内容は必ずメモを取ります。
また、金庫や部屋、書類などの確認をお願いされることもあります。
これらの確認は相続人の同意を得ることが必要です。調査とは関係のない事であれば、理由を説明し断ることが出来ます。
調査官は税務調査のプロですが、相続人にとっては一生に一度あるかないかの出来事です。
相続税の税務調査にあたっては専門家の税理士と協力して対応することが望ましいでしょう。