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はじめてでもわかる ベトナム株「超」入門 ベトナム株のアノマリー

2020.12.10 (木)

アイザワ証券

市場情報部

はじめてでもわかる ベトナム株「超」入門 ベトナム株のアノマリー

ベトナム株は1~3月が高い?

相場には、はっきりとした根拠がなく合理的な説明ができないけれど、よく当たる経験則というのがあります。この現象を一般に「アノマリー」と呼びます。

ベトナム株にはどのような「アノマリー」があるのでしょうか。ベトナム株の「アノマリー」を検証するために、VN指数の2019年まで、直近10年間の月間騰落率を算出してみました。

上の表を見ると、2010年以降、ベトナム株の勝率は1~3月が8割と最も高いことがわかります。特に1月の平均月間騰落率は+5.9%と年間で最も上昇しています。反面、11月の勝率は3割と年間で最も低く、平均月間騰落率も-1.1%となっています。また、5月も4勝6敗となり、平均月間騰落率は-2.4%と年間で最も下落しています。「アノマリー」に基づくと、ベトナム株は10~12月頃に買い付け、1~3月頃に売却した方が投資効率がよいと言えそうです。

ただ2020年は、旧正月(テト)休暇明けの2月に、ベトナム政府は中国との往来を停止し、感染者が出たハノイ近郊の村をロックダウン、さらに国内の学校を休校にするなど、国内でほとんど感染者が確認されていない段階から徹底した対策に踏み切りました。これにより、株式市場は年初に大きく下落しましたが、移動制限を緩和した4月以降は反発。特に「コロナ封じの成功」が明らかになってきた年後半は、国内外の投資家の資金が流入し株高で推移するなど、未曽有の事態を前に「アノマリー」から大きく乖離した1年となりました。

さて2021年はどのような年になるのでしょうか。1月には5年に1度のビッグイベントである共産党大会も控えており、引き続きベトナム株から目が離せません。

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