航空各社がコスト増大に直面、ウクライナ危機で

ベトナム民間航空局（CAAV）はこのほど、ウクライナとロシアの戦争を受け、ベトナムの航空各社は事業コストの増大に直面していると明らかにした。

CAAVは「国内航空部門へのウクライナ・ロシア危機のインパクト」と題する運輸省への報告書で、「今回の危機は航空部門を含む国内経済に対して、深刻かつ複合的な悪影響を及ぼす」と指摘した。

とりわけ欧州連合（EU）諸国や米国、英国、カナダがロシアの航空機に対する領空閉鎖措置を導入した。さらにロシアも同様の対抗措置をとっている。このためベトナムの航空各社はフライトスケジュールの変更を迫られており、これが保険や決済などの面にも影響を与え、結果的に事業コスト拡大につながっている。

特に欧州路線はフライトスケジュールの大きな変更が必要となり、ロシアの領空を避け、中国、カザフスタン、北米の領空を通過することが必要となっている。その結果、ベトナム―欧州線のフライト時間も1フライト当たり1時間から2位間伸びており、これが事業コストを押し上げる要因となっているという。

例えばベトナム航空は欧州路線を週6便運航しているが、事業コストは1週間当たり7万～13万米ドル上昇している。

※記事提供：ベトナムビジネス＆生活情報サイト：週刊ベッター（https://wkvetter.com/）
※本記事は提供先のニュースサイトより原文のまま掲載しています

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