アジア株週間トピックス 2022年12月26日号
2022.12.26 (月)
インドネシアは0.25%の利上げを決定
インドネシアは今年5回目の利上げに
12月22日に、インドネシアは金融政策委員会を実施、事前の予想通り0.25%の利上げを発表し、利上げ後の政策金利は5.5%となりました。他国と同様に金融引き締めのペースが鈍化しており、直近2会合の0.5%から利上げ幅が縮小しました。
ただ、利上げペースが鈍化したとはいえ、金融引き締めであることに変わりはなく、高止まりしている物価や不安定なインドネシア・ルピアの動向も含めて、引き締めが経済回復の重しになると予想されます。
インドネシアは未加工のボーキサイト禁輸へ
インドネシアは2023年6月から未加工のボーキサイト禁輸へ
インドネシアのジョコ大統領は、2023年6月から未加工のボーキサイトの輸出を禁止する、と発表しました。国内での加工を行なうことで、産業の育成や投資を呼び込み、雇用機会の創出などにつなげる方針です。鉱物資源そのものの輸出より、加工品の輸出をすることで、国内での一貫生産体制を実現させる狙いがあるようです。
資源大国の方針転換によって、他国に影響が波及する可能性も
なお、インドネシアはボーキサイトの埋蔵量が世界第6位の大国です。ボーキサイトから精製するアルミナは、アルミニウムの原料となる重要な鉱物資源の一つといえます。インドネシアがこの未加工品禁輸の方針を示したことで、他の資源国にも影響が出てきそうです。
ここ数年、インドネシアは、ニッケル、石炭などの鉱物資源やパーム油などの禁輸、解除などを繰り返しており、当面は、インドネシアの資源関連政策の方針転換が世界の関連業界を混乱させる、という状況が続きそうです。
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