ベトナム現地情報2022年11月号より マーケット概況 プレイバック10月のベトナム市場
2022.11.24 (木)
プレイバック・10月のベトナム市場
1,000ポイントを割り込む
10月の株式市場は金利上昇とドン安の影響を受けて弱い値動きが続きました。
ベトナム国家銀行は24日、先月に続き2回目の利上げを実施しました。これに先立ち、同行は17日に自国通貨の対ドル変動幅を3%から5%に拡大させています。
また不動産開発大手のVTPグループ会長が違法社債問題に絡んで逮捕、同行と繋がりがあるとされるサイゴン商業銀行で取り付け騒ぎが発生するなど、投資家心理を悪化させました。
そのため、10月は薄商いが続き、ホーチミン市場の1日当たりの平均売買代金は前月比14%減の11兆5,934億ドンとなりました。
投資家別では、国内の個人投資家が買い越した一方で外国人投資家は大きく売り越しました。外国人投資家による売り越し額は、前月と比べて減少しました。
マクロ経済指標の鈍化
ウィズコロナ政策後、堅調だった経済指標の前年同期比の伸び率が鈍化し始めています。10月の小売売上高は同17.1%増、鉱工業生産指数は同6.3%増とともに前月と比べて伸び率が鈍化しています。またCPI(消費者物価指数)は同4.3%と政府目標の上限である4.0%を上回ってきています。
マーケットデータ
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