ベトナム現地情報2022年12月号より 企業紹介 ベトジェット航空
2022.12.22 (木)
ベトジェット航空(VJC:Y5593)
2017年2月~2022年2月 ベトジェット航空 株価推移
ベトジェット航空は2007年に設立されたベトナム初の民間航空会社で、2011年から飛行機の運航を開始しました。旅客・貨物輸送と航空機の売却を主力事業としています。運航路線は国内49、国際35の合わせて84路線あります(9月末時点)。
2022年第3四半期の売上高は、前年同期比337%増の11兆6,005億ドン、純利益は同41%減の425億ドンとなりました。ジェット燃料の平均価格の上昇は利益の圧迫につながりました(2022年平均130米ドル/バレル、2019年は平均80米ドル/バレル)。
2022年1月から9月までのフライト数は87,700件、乗客数は1,540万人を達成しており、これは前年の同じ時期と比べてそれぞれ150%、225%大きく増加しています。
旧正月まで1か月以上ありますが、運行路線によっては航空券の売り切れも出ており、航空会社各社は便数を増やすことも検討しています。
第4四半期の業績が期待されます。
基本データ (11月末時点)
2022年第3四半期の売上高構成比
売上高・営業利益・純利益(2021年3Q、2022年3Q)
売上高・営業利益・純利益(2021年1~9月期、2022年1~9月期)
ちょっと深掘り☞訪越外国人旅行者の動向
国家統計局のデータによれば、11月にベトナムを訪れた外国人旅行者は約57万人で、前月から23.2%増加しました。
2022年11月までの外国人旅行者数は295万人を超え、そのうちアジアからの訪問が210万人と全体の7割を占めました。また国別では韓国人旅行者が約76万人と最も多かったです。
インド人旅行者の増加
注目すべきは、インド人旅行者の増加です。2022年1~11月の旅行者数で9位に入りました。
観光省によると、インド市場への積極的なプロモーション活動、そしてベトナムとインドの主要都市を結ぶ直行便の拡大がインド人観光客の増加につながったとしています。
実際にベトジェット航空は、ハノイ、ホーチミンとインドのニューデリー、ムンバイを結ぶ既存の4路線に加え、2022年新たにダナン、フーコック島とインドの主要都市を結ぶ11路線を就航させました。ベトナム航空もハノイ、ホーチミンとニューデリーの新路線を2022年就航させています。
またGoogle Destination Insightsのデータによれば、11月にインドで検索された「ベトナムの宿泊施設」の検索ボリュームは、10月と比べておよそ20%増加しました。同じくフライト検索でもインドは米国、シンガポールに次いで3番目に検索数が多く、訪越の潜在的な需要が高いと思われます。
ご留意事項
免責事項
本資料は証券投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終決定は、お客様ご自身による判断でお決めください。本資料は企業取材等に基づき作成していますが、その正確性・完全性を全面的に保証するものではありません。結論は作成時点での執筆者による予測・判断の集約であり、その後の状況変化に応じて予告なく変更することがあります。このレポートの権利は弊社に帰属しており、いかなる目的であれ、無断で複製または転送等を行わないようにお願いいたします。