ベトナム現地情報2022年12月号より マーケット概況 プレイバック11月のベトナム市場
2022.12.19 (月)
プレイバック・11月のベトナム市場
1,000ポイントを割り込む
11月の株式市場は、ボラティリティの高い値動きとなりました。
月初にはFRB(連邦準備理事会)の追加利上げの決定や、大手IT企業の大規模レイオフといった米国発の要因からマーケットは弱い値動きが続きました。さらなる下落に伴い、信用取引の追証が発生し、下げを加速させました。
業種別では、不動産株の軟調さが目立ちました。当局の指導を受けて金融機関は、不動産企業への融資を抑制し、資金繰りの悪化による業績への懸念から大手不動産企業のノバランド、ファットダット不動産は連日ストップ安となりました。
個人投資家の勢いは戻るか
個人投資家の投資マインドは、やや冷え込んでいるように思われます。例えば、11月の国内個人投資家の新規口座開設件数は6か月連続で前月を下回り、21か月ぶりに9万口座を割り込みました。個人投資家はこれまでマーケットをけん引していましたが、勢いに陰りが見えます。
売買動向を確認しても、国内の個人投資家は11月に大きく売り越しています。一方で外国人投資家は大きく買い越しており、外国人投資家による単月の買い越し額は、今年一番の大きさとなりました。
またホーチミン市場の1日当たりの平均売買代金は前月比0.5%微増の11兆6,516億ドンでした。売りが一巡し、個人投資家の本格的な買いが再び戻ってくるかが今後注目されます。
マーケットデータ
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