韓国発のフードデリバリーアプリ「ベミン」ベトナムから撤退へ

事業縮小の発表から2か月を経て、韓国系フードデリバリーアプリ「べミン(BAEMIN)」がついに12月8日をもってベトナム市場での事業を停止するとの発表に至った。同アプリは2018年末にベトナムで事業を開始して以来、爽やかなミントグリーンをイメージカラーに、個性的なロゴデザインや、ブランドを代表するミントグリーンの制服とヘルメットを身につけた配送ドライバーと愛らしい猫のキャラクターなどが好印象を与え、ベトナム国内の多くのユーザーに愛用されてきた。

同社のベトナム市場からの撤退の理由は、競合他社の勢力拡大と競争の激化、ビジネス戦略の実行不全、国内外の経済状況などの社会的要因など、複数あると言われている。ベミン撤退の情報が公表されるとすぐに、SNS上では多くのネチズンが、使い慣れたフードデリバリーアプリを惜しむ文章や画像を次々に投稿。同社がこれまでにベトナム国内で実施したプロモーションプログラムにまつわるエピソードや、アプリを介しての思い出を語る写真がSNS上で広くシェアされている。同社の公式アカウントの投稿の下には一般ユーザーだけでなく、多数の食品飲料業界の企業からも感謝の言葉、悲しみの言葉、別れの言葉が寄せられた。自社の公式アカウントにてベミンへの感謝の意を表したパートナーブランドや有名飲食チェーンもある。

撤退には賛否両論があるものの、事業開始から4年間にわたり同社がベトナムの関連企業とユーザーの心に明るい印象を残したことは間違いない。

※記事提供：ベトナムビジネス＆生活情報サイト：週刊ベッター（https://wkvetter.com/）
※本記事は提供先のニュースサイトより原文のまま掲載しています

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