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ベトナム現地情報2022年10月号より 企業紹介 マッサングループ

2022.10.24 (月)

ベトナム現地グループ会社

Japan Securities Co., Ltd.

ベトナム現地情報2022年10月号より 企業紹介 マッサングループ

マッサングループ(MSN:Y5258)

2010年10月~2022年10月 マッサングループ 株価推移

マッサングループは2004年に設立された国内有数のコングロマリット企業で、小売、食品飲料、精肉、鉱業など複数の事業を抱えています。

2022年上半期の売上高は、前年同期比12.5%減の36兆230億ドンでした。飼料部門売却により、グループ全体の売上は減少しました。しかし鉱業、食品飲料事業が好調だったことを受けて純利益は前年同期比9.1%増となりました。

同社は9月9日に小売事業の新業態である「WIN」をオープンしました。生鮮食品から銀行、カフェ、さらにドラッグストアまで網羅した店舗は顧客満足度を向上させ、売上に寄与することが予想されます。WINメンバーシップキャンペーンを実施しており、全国のWinMart、WinMart+でも行われる予定です。

また今月末には第3四半期の決算発表も控えており、業績拡大が期待されます。

基本データ (9月末時点)

2021年の売上高構成比

売上高・純利益

ちょっと深掘り☞Dr.WINとベトナムの薬局

マッサングループは9月9日に新型店舗「WIN」をベトナム北部のハノイ市、南部のホーチミン市とトゥードゥック市で一斉にオープンさせました。

現在27店舗ですが、年内に80~100店舗まで出店数を拡大させる予定です。

WINは①カフェ、②銀行、③デジタルサービス、④コンビニ(生鮮食品も扱う)、⑤薬局が組み合わさった店舗となっています。

今回の新店舗で最も目新しかったのは、薬局事業である「Dr.WIN」の登場です。

ベトナムでは既に通信大手のFPTグループ(FPT)、小売大手のモバイルワールドグループ(MWG)によって都市部を中心に薬局チェーンが展開しています。

マッサングループはこれらと比べて薬局事業は後発です。

しかし同社のコンビニ事業であるWinMart+は全国2,873店舗と、出店数で大手薬局チェーンのLong Chau(FPTグループ) 、An Khang(モバイルワールドグループ)を大きく上回ります。

今後新業態である「WIN」の拡大によって「Dr.WIN」が大手薬局チェーンの仲間入りをする日も遠くないと思われます。

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ライター

Japan Securities Co., Ltd.

ベトナム現地グループ会社

Japan Securities Co., Ltd.

アイザワ証券グループは、ベトナムの証券会社「Japan Securities Co., Ltd.(ジャパン・セキュリティーズ・インコーポレイテッド)」を2018年に子会社化。ベトナムの経済成長や、株式取引における規制緩和などを背景に、ベトナム株式投資に対する関心が高まっており、情報提供の強化や利便性の向上を図っている。

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