3分でわかる市場のしくみ 香港 台風と株式市場
2020.11.02 (月)
Q. 香港では台風で株式市場がお休みするってホントですか?
A. 本当です。
日本でも夏から秋にかけて猛威を振るう台風ですが、香港でも例年5~10月に接近します。
そしてつい先日の10月13日、台風の接近によって、香港証券取引所が休場となりました。
そもそも...
香港では台風の規模や接近度合いに応じて、シグナル1・3・8・9・10のうちから警戒レベルが設定されます。
香港天文台(日本の気象庁にあたる)が台風の状況に合わせて、逐一シグナルを変更します。
そして会社や飲食店などの対応は、政府(労工署)が定めたガイドラインに沿って行われ、
警戒レベルがシグナル8に達すると概ねお休みとなります。
1 → 警戒準備段階。800km圏内に台風が接近している警報です。
3 → 強風警報段階。さらに接近している警報です。幼稚園は休園に。
8 → 暴風警報。ここから特に危険な状態となります。バスや地下鉄などが一部運休、会社や学校はお休みに。
9 → 暴風の強さがさらに増す。
10 → ハリケーンクラス。めったにありません。
※あいだにシグナル2や4~7は無いの?と思われるかもしれませんが、今は削除されていてありません。
そして香港証券取引所も例外ではなく、警戒レベルがシグナル8に達すると、休場になります。
香港証券取引所のルールでは、ざっくりと、シグナル8以上の警報が、
12時までに解除されなければ・・・ 前場休場
13時までに解除されなければ・・・ 終日休場
となっています。 ※時間は日本時間
主要な国際金融センターとしては珍しい対応ですが、四方を海に囲まれた香港らしい危機管理意識ですね。
台風が来てもガッツで出社、という日本のサラリーマンとしては少しうらやましいかもしれません(笑)。
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