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ザ 語源 第3回 クリスマスと冬至

2021.12.06 (月)

アイザワ証券 ファイナンシャルアドバイザリー本部

飯田 裕康

ザ 語源 第3回 クリスマスと冬至

第3回 クリスマスと冬至

師走(12月)の行事といえばクリスマスです。クリスマスは「イエス・キリストのミサ」という意味に由来します。12月25日はイエス・キリストの誕生した日と思われている方もいると思いますが、誕生日ではなく「イエス誕生を祝う日」です。

イエス・キリストの誕生日はキリスト教神学者の間では5月頃と推測されていたようです。(新約聖書ではイエス誕生を祝う羊飼い達の野営の記載があり、寒い時期ではなかったようです。)

クリスマスはキリスト教史における最初の全教会規模会議(西暦325年のニカイヤ公会議)において12月25日に制定されました。ローマ帝国内の冬至のお祭りが12月25日だった、またローマ帝国領域下のゲルマン民族との融和策のため彼らの冬至祭に合わせたといった説が有力とされています。

昔の人々にとって「冬至の日」はこの日を境に太陽の光が一年で最も短くなる時期から生命の源である太陽の日照時間が伸びていく日、希望を感じられる転換の日だったのです。

「夜明け前は一番暗い」という相場の格言があります。(実際には夜明け前は少しずつ明るくなるので「一番寒い」が正確らしいです。)どんな下げ相場、株価下落局面も「上昇基調」に転換する直前が一番つらい、ここが踏ん張りどころという意味で冬至を祝う人々と共通した気持ちを表現した格言だと思います。

ところで日本では冬至に「柚子(ゆず)湯」に入る習慣があります。柚子の皮に含まれる成分が血行を促進する効果があるため、風邪の予防になります。冬至は「湯治(とうじ)」、柚子は「融通(ゆうずう)」の語呂合わせという言い伝えがあります。融通という言葉には家計のやりくりを円滑にしたいという思いが込められています。冬至は柚子湯に浸かって日本経済の好循環を願いたいと思います。

本記事で解説する内容について、実際の言葉の成り立ちや、一般的とされる説と異なる場合がございます。

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ライター

飯田 裕康

アイザワ証券 ファイナンシャルアドバイザリー本部

飯田 裕康

1991年アイザワ証券入社。2002年まで支店のリテール営業を務め、2003年からは支店長として関西方面中心に4つの新店舗を開設。2012年の投資リサーチセンター(現市場情報部)センター長、2018年のインターネット取引部門長、2021年の投資顧問本部長等を経て、現在は西日本ファイナンシャルアドバイザリーを担当。

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