投資初心者におすすめの投資は何?少額から始められるものも紹介!
2022.08.01 (月)
初心者は投資を始めても大丈夫?
投資を考え始めたとき、「利益が出るのか」、「損をしてしまうのではないか」と漠然とした不安があるのではないでしょうか。しかし、ポイントを押さえて投資をすれば、リスクを軽減でき、初心者でもお金を増やすことは可能です。
この記事では、「投資は不安だし、よくわからない」という人に向けて、まず投資にはどの様な種類や特徴があるのか解説します。
投資商品の種類はたくさん!初心者向けの商品は?
一口に投資と言っても、投資先には様々な商品があります。まずは基本的な商品の特徴を説明していきます。
株式
株式とは、会社が資金を出資してもらった人に対して発行する証券のことです。私たち投資家は、「出資者」になることで「株主」になり、株主総会などで会社の経営について意見を言うことができます。また、株式を取得価額よりも高い価格で売却すれば、その差額の利益を得ることができます。株式によっては配当金や株主優待をもらえるメリットもあります。
このように株式は、譲渡益、配当金、株主優待などメリットが多い商品ですが、一方で他の投資先よりも値動きが大きいことから、リスクもあります。また、投資できる銘柄が多数あるため、初心者にとっては投資先の選定やタイミングの見極めが難しいかもしれません。
投資信託
投資信託とは、資産運用の専門家であるファンドマネージャーが、複数の投資家から集めたお金をまとめて投資・運用し、投資家は運用から得られる利益を受け取る金融商品です。ファンドマネージャーは、経済や金融のプロ(マクロ経済動向を分析するエコノミストや、個別企業や業界動向を調査するアナリスト)の情報を活用しながら、投資先の選定や数量(組み入れ比率)、売買のタイミングなどを検討し、投資家から預かった資産を運用します。
初心者にとっては、投資先の選定やタイミングの見極めを専門家に任せられるというメリットがあります。しかし、専門家に運用を任せて投資を行うため、購入時の手数料のほか、運用管理費用(信託報酬)や売却時の費用(信託財産留保額)などのコストがかかるというデメリットがあります。また、プロが運用しているといっても値動きがあるので、投資元本を割り込む可能性があります。
債券
債券とは、国や地方公共団体、企業などが、投資家などからお金を借りるために発行している借用証書のようなものです。一般的に、債券を保有している間は定期的に利子を受け取ることができ、期限(満期)がきたら額面金額が返済されます。あらかじめ支払われる利子が決められているため、償還日(債券を持っている人にお金を返済する日のこと)まで運用した場合の利益がはっきりしています。
リスクとして、債券の発行体がデフォルト(倒産や財政難)すると、利子やお金の返済が受けられなくなる可能性があります。また、満期が来る前に中途で解約した場合、元本割れしてしまうことがあります。
保険
一般に保険は、毎月保険料を支払い、万が一のときに大きなお金を受け取る、というイメージを持たれていますが、資産形成としての機能を持っている商品もあります。具体的には、「終身保険」や「養老保険」、「学資保険」などが挙げられます。また、毎月一定額を貯蓄のように積み立てていく「個人年金保険」という商品もあります。
保険、個人年金は、どちらも毎月支払う保険料のうち一定額まで所得控除をすることが可能で、税制面での優遇を受けることができます。一方で、基本的に満期を迎えれば元本割れしない仕組みになっていますが、中途解約すると解約時期によって、元本割れする恐れがあります。また、保険は資産を積極的に増やす金融商品ではないので、株式等のような大きなリターンは期待できず、利益も満期を迎えたタイミングしか得られません。
これらの商品については、以下の記事でより詳しく説明していますので、是非ご覧になって下さい。
株式・投信・債券について詳しくは
>株式・債券・投資信託、3つの金融商品の違いを解説!
そのほかについて詳しくは
>株だけじゃない!いろいろな投資商品
この他にも様々な投資先はありますが、初心者は「なるべく短期運用せず、長期でコツコツ取り組める」ものを選ぶのがおすすめです。
初心者が陥りがちな失敗パターン
ここまでは投資先には多くの種類があることを解説してきました。資産運用を始める前に、どうすると投資に失敗してしまうのか知っておくと心強いのではないでしょうか。ここからは典型的な投資の失敗パターンについて学んでいきましょう。
短期・一括・一点張りの投資をしてしまう
短期、一括、一点張りは高度なスキルが必要な投資手法です。このような投資をするには、情報の収集力と分析力が求められるほか、日々何時間も相場に張り付いていないといけません。平日に会社勤めし、余暇で投資をする場合、日々情報収集に勤しんでいるプロの投資家と張り合うことは、よっぽどの才能とセンスがない限り難しいのではないでしょうか。
積立投資の場合、相場に一喜一憂して、買い付け額を変えてしまう
株価は調子よく値上がりしていても、ある日急落したりします。投資を始めたばかりのころは、その日の価格の動きに一喜一憂してしまうものです。特に積立投資をしている場合、毎月など一定期間ごとに、あらかじめ決められた金額で継続的に金融商品を購入していますが、株価の値動きに惑わされてしまい、買付金額を変えてしまうことがあるかもしれません。
しかし、せっかく購入価格の平準化によって(ドルコスト平均法、詳しくは次章で解説)価格変動リスクが抑えられていたのに、急にリスクが高くなってしまうのはとてももったいないことです。一時の値上がり値下がりで投資のスタイルを崩さないことが重要です。投資を長く続けていれば、「常に上がり続ける」「常に下がり続ける」ということはありません。「あの時買えばよかった.....」という感情に左右されず、よりよい投資生活を送るために「心の余裕」を持ちましょう。
長く続けられずにすぐやめてしまう
将来的には有望なのに、一時的に足元の業績や株価が悪いときに不安を感じ、売却をしてしまうことがしばしばあります。
しかし、個人投資家が最大の武器として使えるものが「時間」です。一方で、金融機関などに所属し投資を生業としているいわゆるプロの投資家は、一定期間での運用成果を求められ、時に損をしていても売却を迫られることがあります。このように個人投資家とは逆に「時間」が制約になっていることがあるのです。個人投資家であれば、運用環境が悪い状況でも、「じっと待つ」という長期戦略がとれます。
初心者におすすめの投資方法は?
失敗パターンを回避するにはどうしたらよいでしょうか。それは、「積立投資」を取り入れることです。「積立投資」とは、投資のリスクを抑えるために同一の投資商品を一定金額決まった日に買い付ける手法で、一般的には定額購入法(ドルコスト平均法)と呼びます。
例えば、上の図を見てみましょう。価格変動のあるりんごを一括で購入した場合と、5か月間分散して購入した場合を比較しています。
1個100円の時に5,000円分一括で購入した場合、りんごを50個購入することができます。一方で、毎月1,000円ずつ購入した場合、りんごの価格が高いときは購入個数が少なくなりますが、価格が低い時は多く購入できます。こうすることで、5か月目には一括で購入するよりも多くのりんごを購入することができます。このように、毎月決まったタイミングで決まった額を購入するため、一括で購入するよりもリスクを抑えることができるのです。
それでは、「ドルコスト平均法」を取り入れられる投資方法にはどのようなものがあるでしょうか。初心者でもはじめやすい投資方法をご紹介します。
つみたてNISA
長期的・継続的な資産運用を後押しするための非課税制度です。つみたてNISAでは、運用して得た利益に対して税金がかかりません。
つみたてNISAについては、こちらの記事で詳しく説明しています。
【初心者向け】つみたてNISAのやり方・始め方をわかりやすく解説!
積立投信
積立投信とは、定期的に投資信託を少額ずつ積み立てていく投資です。 毎月積み立てをすることで1口当たりの平均購入単価を抑えることができます。アイザワ証券では、「定時買付サービス」を申し込むことでご利用いただけます。
まとめ
初心者だからといって、「投資ができない!」ということはありません。基本に忠実に投資することで、リスクを軽減しながら投資成果を上げることができます。短期間でいきなり成果を出そうとするのではなく、また相場の変動によって一喜一憂することなく、根気強くコツコツと投資することが何よりも大切です。自分にぴったりな投資の方法を選び、投資を始めてみませんか。
ご留意事項
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