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アジア株週間トピックス 2023年1月13日号

2023.01.13 (金)

アイザワ証券 投資顧問部

明松 真一郎

アジア株週間トピックス 2023年1月13日号

世界銀行が最新の「世界経済見通し」を発表

多くで6か月前の時点より成⾧率見通しを下方修正

2023年1月9日に、世界銀行が最新の「世界経済見通し」を発表しました。

この見通しは世界銀行が6か月に一度出している見通しです。今回の発表では、世界の多くの国で、2023年成⾧率見通しが6か月前の時点より下方修正されています。2023年のGDP成⾧率見通しは世界全体では1.7%と、前回6か月前の3.0%から大幅に引き下げられました。

地域別では、先進国が0.5%、新興国は3.4%でした。国別でみても、多くの国で見通しが下方修正されています。

インフレはピーク時に比べると沈静化の兆しがみられるほか、世界的な利上げ連鎖も落ち着きつつありますが、まだ先行きの不安感の方が多いとみているようです。

「IMFエコノミック アウトルック」にも注目か?

なお、現時点で日程はまだ不確定ですが、1月中に、IMFが3か月に1回提示している「エコノミックアウトルック」を発表する予定です。このたび発表された世界銀行の「世界経済見通し」とあわせて、世界の主要機関が世界経済の現状や先行きをどのようにみているか、確認するうえで注目統計のひとつです。

2022年のベトナムの証券取引新規口座開設は258.7万件

12月単月では7か月ぶりに前年比プラスに

1月10日に、ベトナム証券保管振替機構が、ベトナム株式市場の証券取引新規口座開設件数を発表しました。2022年年間では258.7万件、2022年12月単月では9.9万件と7か月ぶりに前年同月比プラスとなりました。株式口座開設数の推移をみるかぎり、投資家の株式市場への関心は戻りつつあるといえるでしょう。

なお、ベトナム株式市場は国内個人投資家の比重が高い市場ですが、外国人の売買動向もベトナム株の動向に影響を与えている要素のひとつです。

直近では、2022年11月、12月と外国人が2か月連続の買い越しで、2023年1月に関しても現時点で買い越しとなっています。外国人投資家も戻りつつあるといえます。

直近のベトナムVN指数は方向性が定まっておらず、一進一退が続いていますが、今後は口座開設の増加に伴って、株式市場の方も徐々に下値を切り上げてくるとみています。

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ライター

明松 真一郎

アイザワ証券 投資顧問部

明松 真一郎

1990年平岡証券(現アイザワ証券)に入社。加古川支店でのリテール営業を務めた後、ディーリング部、営業本部、生駒支店でのバックアップ部門などを経験。2005年に証券アナリスト資格取得したことを機に、市場情報部(当時投資リサーチセンター)に異動。アセアン株を中心としたアジア株の調査、分析を行う。その経験を経て、現在は投資顧問部に所属。

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