アジア株週間トピックス 2022年10月21日号
2022.10.21 (金)
インドネシアは利上げを決定
インドネシアは0.5%の利上げを決定
インドネシアは、2022年10月20日に政策決定会合を実施、市場予想通り4.25%から4.75%への利上げを決定しました。
8月、9月に次いで、3会合連続の利上げで、他国と同様に今の不安定な自国通貨の動き、インフレの動向を懸念した利上げだと思われます。
また、10月3日に発表された9月CPI(消費者物価指数)は、前年同月比+5.95%と2015年10月以来、約7年ぶりのインフレ水準となっています。
当面は、物価や通貨ルピアの推移、自国経済への影響などを天秤にかけながらの不安定な金融政策が続くと予想されます。
G20に向けた準備が進む
なお、11月15日からインドネシアでG20会合が開催されます。
このたびの会合の議⾧国であるインドネシアでは、会合に向けた準備が着々と進められています。
そのひとつが会合におけるEVの活用で、直近、同会合でインドネシア政府が使用するオフィシャルカーとしてトヨタから143台のEVが納車されました。
この度の会合を機に、インドネシアでEVシフトが本格化してくると予想されます。
ベトナムは通貨ドンの1日の変更幅上限を拡大
ベトナムドンは直近史上最安水準に
また、ベトナムは10月17日に通貨ベトナムドンの1日の変動幅を3%から5%まで引き上げました。
変動幅を拡大したのは10年ぶりです。
日本円や英国ポンドなど世界主要国の通貨が不安定なタイミングでの、ベトナムの方針変更は通貨安の流れに拍車をかけることなりました。
10月21日のベトナムドンの対米ドルレートは過去最低水準で、年初からの通貨変動幅は約7.5%に達しています。
今後ベトナムが⾧期的な安定成⾧を目指すためには、直近一方通行に進行している物価の抑制や通貨の安定などが重要な政策になりそうです。
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