アジア株週間トピックス 2022年4月18日号
2022.04.18 (月)
インドネシアモーターショーが閉幕
インドネシアモーターショーが、4月10日に閉幕
インドネシアで、3月31日から実施されていた自動車展示会「インドネシア国際モーターショー」が4月10日に閉幕した。開催期間中の累計来場者数は、前年比3.7倍の37.8万人、成約台数は約1.5倍の6,850台であった。世界的に、政情不安、燃料費高騰、自動車販売の不振などが目立っているなかで、まずまず盛況であったといえよう。引き続き、今後の自動車販売動向が注目される。
ベトナムではビンファストが米国へのIPOを申請
また、同じ自動車関連の話題として、ベトナムでは、ビングループ傘下の自動車会社ビンファスト・シンガポールが、4月8日に米国 SEC に対して米国へのIPOを申請した。IPOの規模など詳細は決定していないものの、ベトナム企業が米国に上場申請するのは初のケースで、かつ、大型IPOとして注目を集めている。ベトナムの自動車市場は世界的に見ればまだ規模的には小さいものの、将来的な成⾧余地は大きい。ビングループに対しても子会社上場によるプラス効果は大きく、IPOの推移が注目される。 なお、日本の岸田首相は4月下旬からの大型連休期間中に、ベトナム、インドネシア、タイの東南アジア3か国と英国を歴訪する方向で調整している。東南アジア重視の姿勢を示したといえる。昨年から本格的に発効したRCEPを含めて、今後の国境をまたいだ案件が増えるきっかけになりうるとみています。
巨大ユニコーンが4月11日に新規上場
東南アジアの巨大ユニコーンが新規上場
4月11日に、インドネシア市場で巨大企業が新規上場しました。企業名は、「Go To Group」、フードデリバリー、E コマース、フィンテックなど幅広いIT関連事業を手がけている企業で、ティッカーはGOTO、当社コードはZ5525です。上場3日目である4月13日時点で同社の時価総額はインドネシア第4位の規模で、久々の巨大IPOとなりました。同社は、企業名が示す通り、「Gojek」と「Tokopedia」が合併して2021年5月17日に発足したスタートアップだが、もともとこの2社はともにインドネシア有数のユニコーン企業として、注目度の高かった企業です。「Gojek」は、各種デリバリーや金融関連事業などを手掛けており、「Tokopedia」は、Eコマース、フィンテック事業などを行っています。ともにインドネシア国内において業界を代表する企業のひとつで、合併による相乗効果は大きいと思われます。近年は、業界内の競争激化が目立っていますが、インドネシアの人口の多さ、ネット社会の浸透などから考えれば、今後の成⾧余地は大きいといえます。先日はベトナムの IT関連企業をご紹介しましたが、ベトナムを含めアジア新興国では、ハイテク、IT関連への取り組み強化が目立ちます。成⾧余力の大きい有望銘柄として注目をしていきたいと思います。
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