アジア株週間トピックス 2022年6月20日号
2022.06.20 (月)
台湾は利上げを決定
台湾は利上げを実施したもののコンセンサス予想は下回る
6月16日に、台湾は金融政策委員会を実施、年内2回目の利上げを決定しました。政策金利は1.375%から1.500%に引き上げられました。市場のコンセンサス予想では、1.625%まで引き上げると予想されていたため、利上げ幅としては小さかったとはいえ、世界的に利上げ連鎖が続いているなかで、台湾も金融引き締めに転じつつあるといえます。
5月のCPI は、 前年同月比 +3.39%に
また、6月7日に発表された5月のCPI(消費者物価指数)は、前年同月比+3.39%と徐々にインフレが進みつつあります。世界的にみると、インフレ水準はまだ高いとはいえないものの、要警戒水準といえます。国、地域別でみると、台湾にとって最大の輸出相手国は中国と欧州だが、ともに直近は徐々に回復傾向で、今後、台湾の輸出押し上げに寄与してくると思われます。国際商品市況の上振れも含めて、インフレ圧力として警戒されます。
2閣僚の更迭を発表
インドネシアは内閣改造を実施
6月15日に、インドネシア・ジョコ大統領は2閣僚の更迭を発表しました。食用油に絡む汚職事件への関与が疑われていたルトフィ前貿易相に代わって、ハサン国民信託党党首を新貿易相に任命したほか、農地・都市計画相に前国軍司令官のハディ氏を任命しました。食用油問題に関する疑念払拭と、土地問題の早期解決などが狙いと思われます。この閣僚交替をきっかけに、ジョコ政権に対する不信感払拭、首都機能移転計画の伸展などにつながるか、今後の政策運営が注目されます。
ご留意事項
免責事項
本資料は証券投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終決定は、お客様ご自身による判断でお決めください。本資料は企業取材等に基づき作成していますが、その正確性・完全性を全面的に保証するものではありません。結論は作成時点での執筆者による予測・判断の集約であり、その後の状況変化に応じて予告なく変更することがあります。このレポートの権利は弊社に帰属しており、いかなる目的であれ、無断で複製または転送等を行わないようにお願いいたします。