アジア株週間トピックス 2022年6月3日号
2022.06.03 (金)
インドネシアの5月CPIは前年同月比+3.55%に
インドネシアの5月CPIは2017年12月以来の水準に
6月2日に、インドネシアが5月のCPI(消費者物価指数)を発表しました。結果は前年同期比+3.55%と 2017年12月以来の高水準となっています。直近5月24日に実施された金融政策委員会では、政策金利が3.5%と過去最低水準で据え置きとなりました。以前からインドネシアでは米国の利上げ、インフレ局面で通貨インドネシアルピアが売られやすい傾向があります。直近のインドネシアルピアは落ち着いた動きとなっていますが、今後、早晩に利上げを余儀なくされると予想されます。
インドネシアの自動車販売が回復基調に
6月1日には、インドネシア自動車工業会(ガイキンド)が、4月の国内自動車販売台数を発表しました。前年同月比2.7%増、前月比9.3%減の81,615台でした。1~4月累計では、前年同期比24.2%増の320,408台となっています。また2日に発表された5月の製造業PMIは 50.8 と、9か月連続で景況感の分岐となる50を上回りました。インドネシアの景況感はおおむね回復基調にあるとみてよいでしょう。
OPECは供給拡大へ
OPECプラスは、7月、8月の供給拡大で合意
6月2日に、OPECプラスの閣僚級会合が行われ、7月、8月の石油供給をそれぞれ日量64万8,000バレル拡大することで合意した。ここ数か月は43万2,000バレル供給を増やしましたが、供給を増やすよう圧力をかけてきた主要先進国の意見を聞き入れた格好です。OPECの方針は時折変更されるケースがあるものの、当面のエネルギー価格沈静化、インフレ抑え込みなどが期待できそうです。これまで原油高の恩恵を受けてきた原油関連企業は、今後上値の重い状況になるとみています。
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