なぜなにワード解説 値上がり益(キャピタルゲイン)って?
2022.09.29 (木)
値上がり益(キャピタルゲイン)って?
株式投資の魅力として、主に「値上がり益」、「株主優待」、「配当金」が挙げられます。今回はこれらのうち、値上がり益(キャピタルゲイン)についてご紹介します。
値上がり益は「キャピタルゲイン」と呼ばれ、「売却益」あるいは「譲渡益」ともいいます。キャピタルゲインは株式や不動産などの資産を売却して得られる利益で、購入価格と売却価格との差額をさします。資産運用には、資産の値上がりを狙ってキャピタルゲインを得ることを目的とした投資方法があります。
また、資産を売却せずに保持することで得られる収益をインカムゲインといいます。こちらも資産運用方法のひとつで、株式であれば配当金、預貯金では利息、投資信託では分配金をさします。不動産の場合は、ビルやマンションなどを貸し出すことで得られる賃料収入をさします。
資産の値上がりを狙うキャピタルゲインですが、売却した際に生じた損についてはキャピタルロスと呼ばれ、キャピタルロスが生じた場合には、確定申告(※)を行えば支払う税金を少なくする方法があります。それが「損益通算」という方法です。損益通算は、一定期間に行われた売買を個別に計算し、その利益と損失を合算し、最終的に利益であったか、損失であったかを算出することです。つまり、損益通算は利益と損失を合算して、利益を少なく申告することができる方法です。
※確定申告とは、毎年1月1日から12月31日までの1年間の所得を税務署に報告し、納めなくてはいけない税金を申告し納税する手続きのことをさします。
株式等の取引で、確定申告やそれに伴う納税手続きがわずらわしい人は「特定口座制度」を活用するといいかもしれません。株式投資等で出る利益は譲渡所得と呼ばれ、投資家自身が、確定申告を行って納税する必要があります。特定口座制度は、この手続きを軽減するために、証券会社が投資家に代行して税金を納める仕組みです。特定口座についてさらに知りたい方、興味があるという方はアイザワ投資大学の「ゼロから学べる基礎講義」をご覧ください。特定口座のこと以外にも、投資を始める際に役立つ知識を紹介しています。
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