なぜなにワード解説 約定日、受渡日って?
2022.06.22 (水)
約定日、受渡日って?
お店で買い物をするとき、品物と交換でお金を払うので、財布の中のお金が減ります。また電子マネーやQRコード決済で買い物をしたときには、事前にチャージしておいた金額からその場で残高が減ります。ところが株式を購入したときは、証券口座に預けてある金額はすぐに減りません。また株式を売却した場合は、すぐにお金をもらえません。これは約定日(やくじょうび)と受渡日(うけわたしび)が異なることが理由です。
株式取引などの売買で、買いたい人と売りたい人の条件が合致して取引が成立した状態を約定(やくじょう)といい、約定をした日を約定日と呼びます。そして、約定した際に代金のやり取りをすることを受渡(うけわたし)といい、受渡をする日を受渡日といいます。
日本株の取引の場合、代金の受渡しは約定日から起算して3営業日目に行うこととなっており、約定日と受渡日は同日ではありません。例えば、月曜日に約定したら受渡日は水曜日。木曜日に約定したら土日を挟むので翌週の月曜日が受渡日となります。
約定から代金の受渡しまでに時間があるのなら、「代金は約定の後に用意すればいいのでは?」と思う人もいるかもしれません。基本的に受渡日までにお金を証券口座に入金すれば大丈夫ですが、インターネットで取引する場合は、口座ですでに預けてある資金以上の取引ができないようになっていることが多いようです。株式購入の際は、事前に証券口座に購入代金を用意しておくのがよいでしょう。
一方で売却代金を引き出して別の用途に使うためには、受渡日を考えて取引をする必要があります。金曜日に約定し、連休などで月曜日が祝日になった場合は、水曜日が受渡日になります。約定日と受渡日が離れているので、ついうっかり祝日を忘れて、必要な時にお金を受け取れなかったということにならないように気を付ける必要があります。特に、大型連休シーズンは忘れがちになります。営業日ベースで考えると、早めに取引をしないといけない場合があるので、注意が必要です。
今は株券がペーパーレス化され、電子化されています。そのため、株式を買ったり売ったりすると、すぐに画面上で精算金額が反映され、あたかも代金のやり取りまで終了したような感覚になってしまいます。しかし、実際は3営業日目の受渡日なので注意しましょう。
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