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なぜなにワード解説 相場格言「辰巳天井」って?
2025.02.05 (水)
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相場格言「辰巳天井」って?
昨年2024年は日経平均株価が35年ぶりに最高値を更新し、2025年も上昇が続くだろうと言われております。そこで2025年は巳年ということもあり、今回は相場の格言でもある「辰巳天井」について取り上げてみたいと思います。
そもそも相場の格言の多くはアノマリー(英:anomaly)からなっていて、直訳すると変則、例外的なものといった意味です。金融業界では、理論では説明がつかない変則性、根拠があるわけではないけれどもこうなることが多い、という経験則を指します。
実は「辰巳天井」には、「辰巳(たつみ)天井、午(うま)尻下がり、未(ひつじ)辛抱、申(さる)酉(とり)騒ぎ、戌(いぬ)笑い、亥(い)固まる、子(ね)は繁栄、丑(うし)つまずき、寅(とら)千里を走り、卯(う)跳ねる」と続きがあり、「辰年や巳年は株価が天井を付け、午年は尻下がる傾向にあり、未年は辛抱したのち、申年・酉年は値動きが激しくなり、戌年は笑いたくなるほど良い相場が訪れ、亥年は落ち着く、子年は上昇しやすいが、丑年でつまずき、寅年は千里を駆け抜ける勢いで相場が荒れるが、卯年で跳ね上がる」という意味になります。
ではこの格言が実際に当てはまっているのか、直近12年の日経平均(2013年から2024年、3か月足)を見てみましょう。
日経平均株価
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午は尻上がり、戌は笑っている気がしませんが、亥以降は結構合っているように見えます。
格言通りに投資をするなら、「午年で仕込んだら戌年で一旦売って、丑年/寅年くらいでまた買ったら辰年/巳年で売る」といったところでしょうか。もちろん実際に行動する際は政治・経済状況を見ながら投資判断をするべきですが、このような格言を調べたり考えたりするのも投資の一つの楽しみになるかもしれません。
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