アジア株週間トピックス 2023年6月5日号
2023.06.05 (月)
インドの2022年度GDPは前年度比+7.2%
インドの2022年度GDP成⾧率は前年度比+7.2%に
インドは日本と同じく年度での経済データを集計していますが、直近6月1日に2022年度(2022年4月~2023年3月)GDP成⾧率を発表しました。前年度比7.2%増と高水準となっています。2021年度の前年度比9.1%に比較すると伸び率は鈍化しているものの、好調な内需は成⾧の原動力となっています。インドのモディ首相は「世界的に課題が多い中で、このたび発表されたインドのGDPは経済の回復力を強調する内容だった」とコメントしました。
なお、このたびのGDP成⾧率発表においては好調な内需がインド経済成⾧の原動力とされましたが、人口の面でもインドは評価されています。2022年7月に国連が示した人口推計によると、インドは2023年にも中国を抜いて世界一となる可能性が高い、とみられています。人口の多さはインドを評価するポイントのひとつといえます。
インドネシアの「GOTO」がMSCIインドネシアの新規採用銘柄に
「GOTO」が新たにMSCIインデックス採用銘柄に
今年5月31 日、MSCI(モルガン・スタンレー・キャピタル・インターナショナル)が国別インデックスの採用銘柄をの入れ替え(追加・削除)を実施しました。
アジア新興国では、マレーシアの「ハップセンコンソリデーテッド(HAP)」とフィリピンの「モンデニッシン(MONDE)」が削除された一方で、インドネシアの「ゴートゥートコペディア(GOTO)」が新たに追加されました。またタイ市場は1銘柄追加(「サイアムマクロ:MAKRO」)、2 銘柄削除(「JMTネットワークサービシズ:JMT(注)」「タイ・ユニオングループ:TU」)となっています。
(注):JMTネットワークサービシズはアイザワ証券未登録銘柄
この銘柄入れ替えは5月31日の大引け後に市場外で実施されたため、一部の該当銘柄は大きく変動しました。追加となったインドネシアの「ゴートゥートコペディア(GOTO)」には、インデックスによるリバランスのための買いが引き続き入る可能性があると思います。
なお、国の市場入れ替え(格上げ・格下げ)の発表はありませんでした。以前からベトナムは格上げが期待されていましたが、今回も格上げは見送りとなりました。直近はベトナム市場の制度不備が指摘されるケースが多く、格上げは承認されにくい状況が続くと予想されます。
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