ベトナム現地情報2022年5月号より マーケット概況 プレイバック4月のベトナム市場
2022.05.30 (月)
プレイバック・4月のベトナム市場
悪材料を受けて弱い値動き
4月のVN指数は軟調な値動きが続きました。FLC会長及び幹部の逮捕、タインホアミングループによる違法社債問題といった不動産関連の悪いニュースがマーケットに影響しました。さらに他の企業の社長が逮捕されるデマ情報も流れるなど、落ち着きのない相場となりました。
外国人投資家は買い越しへ
4月はこれまで買い越してきた国内の個人投資家が大きく売り越しました。その一方で売りを続けてきた国外の機関投資家が10か月ぶりに大きく買い越しに転じました。2021年からの両者の売買動向を確認すると、ほぼ反対の動きとなっています。さらに昨年7月には南部のデルタ株の流行を受けて、今回と同規模の下げを記録しています(7月2日の1,420ポイントから7月19日に1,243ポイントまで下落しました)。
売買代金に占める国内の個人投資家の割合は8割以上を占めており、悪材料の影響を株式市場は素直に受け止めていると思われます。
アセアン第2位の売買代金
ベトナム財務省の発表によれば、ベトナム市場の1日の平均売買代金は30兆8,450億ドンと前年の平均と比べて15.9%増加しました。アセアン諸国ではシンガポールを上回り、タイに続く大きさでした。背景として個人投資家の増加が挙げられ、政府が掲げていた2025年までに証券口座数を人口全体の5%にする目標は3年前倒しで先月達成されました。
マーケットデータ
4月の業種別騰落率
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