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中長期で資産を大きく増やすのに適した「ベトナム株式投資」の魅力

2023.08.09 (水)

アイザワ証券 市場情報部

今井 正之

中長期で資産を大きく増やすのに適した「ベトナム株式投資」の魅力

中長期で資産を大きく増やすのに適した「ベトナム株式投資」の魅力

今、「ベトナム株式」が注目されている理由

世界の投資マーケットで、いま最も注目を集めている国の代表格がベトナムです。急速な経済成長に伴い、世界中から投資マネーが流入しています。特に米中貿易戦争が長期化の様相を呈する中、ベトナムは「ポストチャイナ」の最有力国として存在感を高めています。

元々ベトナムは、現地マーケットの成長性や若くて安価かつ優秀な人材の存在などを理由に、有望な事業展開先として注目されてきました。隣国の中国ではこの数年、人件費の上昇を背景にグローバル企業による生産拠点の移転が活発化し、ベトナムへも多くの工場が移転しています。サムスン、インテル、マイクロソフト、キヤノン、ホンダなどの大企業が、中国に代わる生産拠点としてベトナムへ進出しています。その結果ベトナムは輸出が急伸し、対米輸出額は2014年にはASEAN諸国の首位となりました。

ベトナム政府も海外マネーを呼び込むために、2019年にCPTPP(環太平洋パートナーシップ協定)、2020年にはEVFTA(EUベトナム自由貿易協定)、RCEP(東アジア地域包括的経済連携)など、大型協定を相次いで合意・発効し、貿易の自由化を促進しています。

このように、当面の間外国からのFDI(海外直接投資)がベトナムの経済成長をけん引していくと見込まれます。

ベトナム株式への投資に適した「リアルタイム取引」

そうした中、アイザワ証券は2019年9月より国内初となるベトナム株式のリアルタイム取引を開始しました。

アイザワ証券のベトナム現地グループ会社であるJapan Securities Co., Ltd.(JSI)を通じて、ベトナムの各証券取引所と直結した取引システムを構築。お客様のご注文はリアルタイムで市場に発注することが可能となり、約定結果もスピーディーに反映されるようになりました。また、ベトナム投資情報も充実しています。

アイザワ証券は、資産運用の株式ポートフォリオの中に、日本や米国などの先進国株のほかに成長が期待される国の株式を組み込むならば、ベトナム株式がベストな選択だと考えています。その理由を数字で見てみましょう。

世界の経済規模と世界の上場企業の株式時価総額は概ね一致します。それは国にも当てはまり、その国の経済規模(名目GDP)と株式時価総額も概ね一致する傾向にあります。これが重要なポイントです。

過去約20年間の動きを見ると、日本のGDPはほぼ横ばいで推移してきているにもかかわらず、株式時価総額はそれをやや上回る水準にあります。一方ベトナムはというと、この約20年間にGDPが約11倍に拡大、株式時価総額も約10倍に増えています。ちなみに、同じASEAN諸国で経済成長するインドネシアとフィリピンは、過去20年間のGDPと時価総額の伸びは約3倍です。比べてみるとベトナムの経済成長の勢いがわかります。ベトナムはまさに高度経済成長の真っただ中にあるのです。

厳選した「270銘柄弱」に絞り込み

ベトナムには、ホーチミン証券取引所とハノイ証券取引所の2つの証券取引所があり、前者には大企業を中心に約400社、後者には中小企業を中心に約300社が上場しています。したがって上場銘柄数はほぼ同じですが、時価総額には大きな差があります。

このような傾向とベトナム株式市場特有のリスクを踏まえると、全銘柄を取扱うことが必ずしも適切ではないと判断し、アイザワ証券が取扱うベトナム株式は、ホーチミン市場の銘柄を中心に270銘柄弱に絞り込んでいます。

ベトナム株式のリスクの一つは流動性が比較的低い点です。売買ボリュームが少ない銘柄も数多くあり、銘柄によっては注文を出しても約定しない可能性もあります。もちろん、外国人規制の緩和(2016年)やデリバティブ市場の創設(2017年)など、改善は大きく進んでいますが、現段階では流動性は先進国と比べ低い水準にとどまります。また、銘柄の構成割合は金融・不動産に偏っており(全体の約6割)、政策・景気動向に左右されやすい面があります。その他に、外国人とベトナム人投資家の情報格差もあります。一部企業は情報開示が不透明であるうえ、現地ニュースと英文ニュースには時間差があります。

資産形成をする上でこれらのリスクを考慮すると、長期分散投資(時間・銘柄)が重要になります。ベトナム株式は長期的には大きな成長が期待できますが、短期的には荒い値動きがあるため、銘柄と投資時期を分散することが大切です。その上で配当などを再投資し、複利効果を最大限に享受することをおすすめします。一方で、直近の経済状況ですが、ベトナム企業の約7割は業績が低迷しています。不動産への加熱投資や米国の金利上昇が要因です。

そこで現在アイザワ証券は、借入金が少なく、現金で配当を行っている企業への長期投資をすすめています。

きめ細かな情報提供と業界最低水準の取引手数料

アイザワ証券では定期的に現地企業を取材し、顧客向けセミナーや動画配信で個別の銘柄に関する情報提供を行っています。株式投資ですから最終的には自己責任になりますが、そうした情報提供などは他社にはない強みだと自信を持っています。

投資銘柄の選別(270銘柄弱)にあたっては、様々なデータや情報を収集、分析して配信するほか、筆者自身も頻繁にベトナムへ企業調査に出向き、経営者の人となりを見て慎重に選別を行っています。

取引委託手数料についても、国内証券業界でも最低水準に設定しています。特に、アイザワ証券のオンライントレードシステム「ブルートレード」を利用したオンライン取引では、委託手数料は売買代金の 1.65%です。

「中長期で資産を大きく増やしたい方」におすすめ

ベトナム株式投資の特性は、ハイリスク・ハイリターンであることです。これは、為替変動のリスクも含めてです。

ただし、これまで述べてきたようにベトナム経済は中長期的に大きく成長すると見込まれます。また、為替変動についても、経済成長の過程では、かつての日本がそうであったように、どこかの段階で貨幣価値が大きく上昇する可能性が高いと思われます。

これらのことを考慮すると、中長期で大きく資産を増やしたい投資家にとって、投資ポートフォリオにベトナム株式を組み込むことも選択肢の一つではないでしょうか。

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本資料は証券投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終決定は、お客様ご自身による判断でお決めください。本資料は企業取材等に基づき作成していますが、その正確性・完全性を全面的に保証するものではありません。結論は作成時点での執筆者による予測・判断の集約であり、その後の状況変化に応じて予告なく変更することがあります。このレポートの権利は弊社に帰属しており、いかなる目的であれ、無断で複製または転送等を行わないようにお願いいたします。

ライター

今井 正之

アイザワ証券 市場情報部

今井 正之

国際公認投資アナリスト(CIIA)・CFP・一級FP技能士。ベトナムをはじめとするアジア新興国市場の分析を担当。豊富な現地調査経験に基づいた独自の視点から、投資家の皆様にベトナム株を紹介。現在、都内でテレビ放送中、株式情報番組『ストックボイス 東京マーケットワイド』にレギュラー出演、毎週火曜日13:30より『アジアレポート』と題して『ベトナム株』を紹介(番組はインターネットでもご視聴頂けます)。

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