アジア株週間トピックス 2022年7月20日号
2022.07.20 (水)
マレーシアは2会合連続の利上げに
マレーシアの政策金利は2%から2.25%に
7月6日にマレーシアは定例の金融政策委員会を実施、2%から2.25%への利上げを決定しました。5月11日に次ぐ2会合連続の利上げで、2会合の翌日物政策金利の利上げ幅は0.5%でした。利上げ後の金利水準はまだ低く、今後さらなる利上げが行われるとみています。
次回の金融政策委員会は9月8日です。インフレ進行への警戒もあります。2022年5月のCPI(消費者物価指数)は前年同月比+2.8%でした。他国と同様に、引き続きインフレへの警戒から、追加利上げが行われる可能性があると思います。
インドネシア・ジョコ大統領の積極外交
ジョコ大統領の積極外交姿勢目立つ
インドネシア・ジョコ大統領は、6月29日にウクライナ、30日にはロシアと、相次いで訪問しましたが、7月後半にも中国、日本、韓国への歴訪を計画するなど、積極的な外交を続けています。日本へは7月26日に訪日、27日に離日、次の訪問国である韓国に向かう予定です。新首都であるヌサンタラへの投資などが働きかけられる予定で、会談を機にインフラ投資など、新たな案件が出てくる可能性があるとみています。
インドネシアの2022年上半期は248.9億米ドルの貿易黒字に
インドネシアは輸出好調で貿易黒字続く
インドネシアが7月15日に、6月および2022 年上半期の貿易統計を発表しました。6月月間では輸出が前年同月比40.7%増の260.9億米ドル、輸入が同22.0%増の210.1 億米ドルと、資源関連市況の高止まりを背景に輸出の好調さが目立っています。上半期(1~6 月)累計でみても、輸出が前年同期比37.1%増、輸入は同27.6%増で、パーム油の輸出再開、欧州向け中心に増加した石炭需要などによって輸出が押し上げられています。直近の資源高止まり状況は、インドネシアの貿易環境にとって追い風になっているといえます。
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