ベトナム現地情報2022年4月号より マーケット概況 プレイバック3月のベトナム市場
2022.04.18 (月)
プレイバック・3月のベトナム市場
引き続きボラタイルな値動き
3月のVN指数はボラタイルな値動きとなりました。ウクライナ問題による商品価格の高騰は株式市場にも影響しました。しかし3月末から開催される年次株主総会で力強い事業計画への期待から再び上昇に転じました。また月末にはFLC会長逮捕により、FLC関連銘柄や小型株の下げが目立ちました。
3月のVN指数の推移
ガソリン価格の上昇
ベトナムではガソリン価格の上昇が続いています。市民の足であるバイクへの影響は必至であり、当局は年末までガソリンに対する環境保護税の引き下げを決めました。世界ではインフレ圧力が強まっていますが、食料資源が豊富で食費への支出の割合が高いベトナムは他国と比べてインフレの影響が緩やかです。政府も今年2月から付加価値税を2%引き下げて家計を支援しています。
国家統計局によると3月の消費者物価指数は前月比+0.7%、前年同期比+1.92%でした。セクター別では食料・食料サービス(-0.27%)。輸送(+4.8%)、住宅及び建設資材(+1.49%)は商品価格の高騰の影響を受けました。
3月の代表的な業種別騰落率
WTIが100ドル割れ。これまで上昇していた石油ガス関連銘柄の下落が目立ちました。
外国人観光客の受け入れが再開
またベトナムでは3月15日より、外国人観光客の受け入れを本格的に再開させました。入国規制が緩和され、多くの観光客が期待されます。ワクチン接種率の大幅な上昇は、受け入れ再開に追い風となりました。また周辺の東南アジア諸国で続々と受け入れ再開を始めており(観光立国のタイでは2月から隔離なしの受け入れを開始)、ベトナムもそれに続きました。
ベトナムのガソリン価格推移
ガソリン価格は、1年前と比べておよそ5割上昇しました。
政府の対策で足元少し下げています。
マーケットデータ
3月の業種別騰落率
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