【ベトナムでツナガル】ランタンと京町家の融合・Saigon☆Saigon龍馬(京都)
2024.01.11 (木)
京町家で楽しむ本格ベトナム料理
京都・四条河原町から路地に入った京町家の並びにベトナム料理店、Saigon☆Saigon龍馬がある。お店の外観は、ランタンで有名なベトナムホイアンの街並みを彷彿とさせるもので、行く人の目を引く。
お店のコンセプトは、ずばり「京町家で楽しむ本格ベトナム料理」。
今回はお店の料理指導を行う水谷さん、店長の岡本さんに話をお伺いした。
京町家にランタンが映える
ランタンの温かさ、木のぬくもりを感じる店内
まずお店のおすすめは、平日限定の「日替わりランチ」と「Saigonランチ」だ。
「日替わりランチ」のメニューは固定されてなく、その日のおすすめを提供してくれる。お店の名前のSaigonがついた「Saigonランチ」は、定番の空心菜から、ベトナム春巻き(揚げ、なま、蒸しの3種類)、さらにベトナム風の酢豚に、フォー、サラダと、ベトナムを堪能できる一品となっている。
おすすめのSaigonランチ。気分はベトナム
ランチのグランドメニューの一つ、Cơm âm phủ(コムアンフー)。ベトナムの混ぜご飯で、色どりが美しい
構想から10年、ベトナム料理を京都に
Saigon☆Saigon龍馬は、2022年6月に京都桂から京都河原町に移動し、お店の歴史は1年半ほどだ。しかしお店の源流は、兵庫県芦屋のベトナム料理店まで遡る。
現在お店で料理指導を行う水谷さん。もともと海外で働いていたが、縁があって芦屋のベトナム料理店を引き継いだ。以来ベトナム料理店の経営に20年近く携わる。
先祖代々の京都人という水谷さん。京都市内にある居酒屋店「龍馬」を経営する長沼さんとは旧知の仲だ。「京都でエスニック料理を」と長沼さんと一緒にアイデアを温めてきた。構想からおよそ10年、Saigon☆Saigon龍馬は2018年に京都桂にオープンした。
ベトナム版焼き豚。ビールとの相性はベスト
ベトナム料理の面白さを発見
水谷さんとともにお店を切り盛りするのは、店長の岡本さん。居酒屋「龍馬」で長年和食づくりに携わってきた。Saigon☆Saigon龍馬が桂から河原町に移転してきた際に、水谷さんから店長を引き継いだ。
本格的にベトナム料理を作り始めてから1年半が経ったという岡本さん。ベトナム料理の奥深さについて「和食では正解の味を出せるが、ベトナム料理はまだ正解を出せていない」と話す。ベトナム人シェフのハウさんからベトナム料理を学びながら、日々研鑽を積んでいる。
「ベースの味があり、そこから独自のスパイスを加えていく。派生が無数にあり、色んなアレンジを試すことができる」とベトナム料理の魅力について熱く語る。
そんな岡本さんのおすすめ料理は、ブンボーフエ。ベトナム中部を代表する麺料理だ。
「レモングラスが効いていて、ハーブ系の香りが食欲をそそる。エスニック好きならハマる味!」と太鼓判を押す。
おなじみのPhở(フォー)。お店では牛肉、鶏肉、海鮮スパイシーの3種類をいただける
日本で独自に発展させたベトナム料理を作る
お店で提供されるベトナム料理は、主にベトナム南部を中心とした料理がメイン。
定番のベトナム料理は、基本的に日本人好みのアレンジをしていない。現地でリクルートしてきたベトナム人シェフが手を振るい、在住ベトナム人の方もその味を求めて来店されるという。
またお店では日本の四季に合わせたベトナム、アジアンテイストのオリジナル料理を提供している。現在季節の創作料理を開発しており、公開が楽しみだ。ちなみに昨年は牡蠣をメインに据え、牡蠣入りのバインセオ、牡蠣入りの空心菜を手掛けたという。
料理の監修を行なう水谷さんは「ベトナムの代表的な料理は、日本でもポピュラーになってきている。日本で独自に発展させたベトナム料理を開発していきたい」と意気込む。
これまでベトナムに十数回訪れている水谷さん。「近年の発展ぶりからも分かるように、ベトナムはとても活力のあるパワフルな魅力がある。一方で日本の原風景のようなところも残しており、とても面白い国だと思う」と語った。
スペアリブのエスニックグリル
【 店舗情報 】
店名 :Saigon☆Saigon龍馬
住所 :〒604-8066 京都市中京区伊勢屋町345
最寄り駅:阪急河原町駅から徒歩6分
電話番号:075-255-1085
営業時間:【昼の部】11:30~15:00(L.O.14:30)
【夜の部】17:00~23:00(L.O.22:00)
定休日 :月曜 ※月曜祝日の場合は翌火曜日が定休日
予算 :ランチ:~1,500円 ディナー:~3,500円
支払方法:現金・カード・QRコード決済