以新伝心 半導体の未来 SEMICON JAPAN2024 開催
2025.01.21 (火)
半導体の未来 SEMICON JAPAN2024 開催
2024年12月11~13日に東京ビッグサイトにてSEMICON JAPAN(セミコンジャパン)2024が開催された。同イベントは日本で毎年開催される、世界を代表する半導体関連サプライチェーンを一堂に集めた国際展示会である。半導体市場は2023年では約5300億ドル(1ドル150円換算で79.5兆円)であったが、2030年に1兆ドル(同150兆円)まで成長すると言われ、この数字の達成はほぼ視野に入る印象で、SEMICON JAPANは各国、各社の半導体産業への取り組みが公開される場である。
注目はロボット、ラピダス新工場、新技術
SEMICON JAPANは年を追うごとに盛り上がりを見せており、今年は1000社以上がブースを構えるビッグイベントとなった。
[写真:ラピダス北海道工場の完成イメージの模型]
近年、大きく盛り上がっている背景には世界的に半導体産業が注目を集めていることに加え、日本の半導体産業の復活を掲げて誕生したラピダスの影響も大きく関係しているだろう。日本の半導体産業の復活をかけたラピダスに対する注目度は高い。北海道に巨大な工場が完成し、2024年12月中旬には待望の製造装置が搬入されると解説されていた。巨大市場である半導体業界において、ラピダスの成功は日本経済の将来を大きく左右するといっても過言ではないだろう。
[写真:トヨタのヒューマノイドロボット]
他の注目は、トヨタ未来創生センターが開発するヒューマノイドロボット「CUE6」のデモンストレーションである。6代目となるCUE6は、ヒューマノイドロボットによるバスケットボールシュート最長距離を保有している。生成AIでコントロールされる頭脳とロボット技術による体の動きは、まさに日本が誇る技術である。
[写真:光電融合デバイス]
イノベーションの発展によって、2030年以降の半導体業界は本格的に光の世界に入る可能性が高い。NTTが2030年頃に本格的な実用化を目指して開発を進める光通信技術「IOWN」が良く知られているが、光の世界に突入すると、光と電子の技術を融合させた光電融合デバイスの出番となる。
※「以新伝心」は、新しい出来事に着目し、心に伝えることをコンセプトにしたコラムです。投資の推奨を目的としたものではありません。
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