
特別授業 森村学園
2025.03.10 (月)




特別授業 森村学園
2025年2月17日、20日の2日間、神奈川県横浜市の森村学園にて初等部の6年生向けに金融授業を実施しました。
今回の授業は、今年4月から中学生となる児童の皆さんに、夢や目標を実現するためにはお金も必要であることを知ってもらい、お金に関する知識をしっかりと身に着けていただくきっかけづくりを目的としています。6年生は3クラスあり、授業は各クラス2時間ずつ行われました。
1時間目
1時間目のテーマは「お金について知ってもらう」

当社スタッフから『お金が好き?嫌い?』という質問から授業が始まりました。この問いに対してほとんどが『好き」と回答、その理由を聞くと、お金がないとモノが買えないし何するにもお金がいるから。と、既にお金の授業を行う目的の第一段階を理解している様子でした。次いだ『お金についてどんなこと知っている?』という質問に対しては、「お金」自体を知っていても「お金の知識」については不十分なようで回答はあまり出ませんでした。
夢や目標を達成するためにもお金が必要であることを知ってもらうために、児童の皆さんに将来の夢について聞くと、小中学生の将来就きたい職業ランキング上位にもある「スポーツ選手になりたい」と答える児童もいました。職業に就くためには、資格を取得することや技術を磨くことだけでなく、その過程で多くのお金が必要であることを具体的な金額を示して伝えました。
また児童の皆さんには、人生に必要な3つの大きな資金とは何か、考えてもらいました。これは社会人向けセミナーなどでもよく出る問題なので、児童の皆さんには少し難しいのでは?と思いましたが、答え合わせを行うと「教育資金」「住宅資金」「老後資金」全ての回答が出て、金融リテラシーの高さに驚きました。
人生の3大資金に限らず、これからのライフイベントごとに多くのお金が必要になり、その必要な金額は人それぞれです。自分の夢や目標を立てたら、必要になるお金を知り、実現に向けて早くからお金を備えていくことの必要性をお伝えしました。

1時間目の最後には、生涯必要なお金はどれぐらいか考えてもらいました。
人生の3大資金だけでも億単位のお金が必要と言われるということで「今日、学校に1億円を持ってきている人」と児童に質問をすると、もちろん手は挙がりません。そのようななか、当社スタッフが元気に手を挙げ、謎のスーツケースを教室の真ん中に持ってきました。
実は、今回の授業では新紙幣で作成されたレプリカの1億円をこっそり教室に持ち込んでいました。スーツケースからレプリカの1億円が出てくると、教室からは歓声が上がりました。『すごい!!』『学校まで電車で持ってきたのですか?』など思わぬモノの登場に多くの質問が出ました。実はレプリカであることを明かすと皆さんは少しがっかりした様子でしたが、休み時間にぜひ触ってみてくださいと伝えるとワクワクした様子に変わりました。

授業が終了し休み時間になると、教室の前から後ろまで児童の皆さんで大行列ができました。重さ10㎏もある1億円レプリカを持ち上げる児童や定規でサイズを測る児童もいて、それぞれの体験を楽しむ姿が伺えました。
2時間目
2時間目のテーマは「家計管理の基本を学ぶ」
2時間目は疑似的にお金のやり取りを体験できる、マネーすごろくで家計管理について学びました。1時間目の最後に家計管理の基本となる自分の収入と支出を管理するためのお小遣い帳の書き方を学んだので、実践で活かすためにマネーすごろくを行いながら収支表を付け、お金の管理をしてもらいました。
マネーすごろくはすごろくを振って出た目の数、マスが進みます。マスの途中ではお金に関するイベントが発生し、手元のお金が増減するごとに収支表に記載する仕組みになっています。途中には、必ず止まらなくてはならないマスがあり、貯金や株式を売買、NISAで配当金が非課税で受け取るなど少し難しい内容かもしれませんが、資産形成を意識した内容を組み入れています。また、「マネークイズ」のマスに止まると当社スタッフからお金に関するクイズを出題されます。「現金一億円の重さは?」や「アメリカの通貨は?」、「日本の株価を表す指標は?」、「お賽銭を一番支払う都道府県は?」など授業で学んだことから雑学レベルまでのクイズを用意しています。
最初は周りを気にして控えめな声で進行していたグループも徐々に盛り上がり、自分や友人のマスの指示に一喜一憂していました。
普段はキャッシュレスが主流で、現金を渡したりお釣りをもらったりする機会が少なくなっているため、視覚的にお金の動きが見えるのは児童の皆さんにとっては新鮮なようで、楽しみながら家計管理の基本を学んでいる様子でした。
児童の皆さんには、これらの人生はすごろくが決めるのではなく、自分でしっかりと判断して進むべき道であり、そのための選択肢を増やす意味でもお金についてこれからしっかりと知識を備えてほしいと伝えました。

まとめ
夢や目標を叶えるためにはお金が必要であり、何にどのぐらいのお金がかかるかを知り、早い段階で備える習慣をつけていくことの必要性を本授業にてお伝えしました。児童の皆さんが今からできることは、「入ってくるお金」と「出ていくお金」の管理を始めることです。入ってくるお金より、出ていくお金が多くならないように管理することが重要で、
収入-支出=貯蓄(将来に備えるお金)ではなく、
収入-貯蓄(将来に備えるお金)=支出
という形でお金を管理することが上手い家計管理を行うポイントです。
児童の皆さんにとって、お金はモノを買う時に使うので身近に感じますが、これからの人生と関連付けてみると、実感が湧きにくく難しい内容だったのではないかと思います。しかし生涯を通じて自分たちが経験するライフプランに応じた一般的な必要金額を知ると、お金の必要性などは理解していただけたようです。
そして、今欲しいものを買うこともありますが、将来の欲しいものを買うために(将来の夢を実現するためのお金を備えるために)今のお金の使い方も考えていきましょうという言葉に共感していただけたのではないでしょうか。
キャッシュレスで現金のやり取りが少なくなり、お釣りの概念や、お金が動くことを目で見て体験することが少なくなってきている現代で、自分の持っているお金や自分に入ってくるお金(収入)と出ていくお金(収支)を管理することが難しくなっています。これからの人生でたくさんのお金がかかることを知ったうえで、自分に必要なお金を用意していくこと必要性を感じ、これから自分のお金の収支を管理していく習慣を身に着けることは必要不可欠です。
今回の授業では、これから大人になっていく児童の皆さんが、生活スキルとしてお金に関する知識をよりたくさん身に着けるきっかけづくりとなればと思います。
児童の皆さんがこれからたくさんお金のお勉強もして、夢を実現し、素敵な大人になってもらえるよう当社も引継ぎ金融リテラシー教育の推進に努めてまいります。
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