高校生が考える経済 推し活が動かす日本経済
2022.10.07 (金)
アイザワ投資大学×新南陽高校×周南公立大学
アイザワ証券は地方創生の一環として、教育機関等と連携しながらセミナーやインターンシップ、金融リテラシー教育などに意欲的に取り組んでいます。
そのような中、8月23~25日に周南公立大学のキャンパスで、山口県立新南陽高等学校のインターンシップが実施されました。
今回のインターンシップでは、アイザワ投資大学とのコラボ企画として、高校生の皆さんに身近な金融・経済に関連するテーマを挙げてもらい、周南公立大学の学生の協力のもと、記事を作成してもらいました。
前回(“高校生が考える地方創生 高瀬茶で周南市を盛り盛りに”)に続き、高校生の皆さんによる熱い記事をお届けします!
スポーツ参加市場を大きく上回る日本のアニメ市場
「推し活(おしかつ)」という言葉を知っていますか。
「推し活」とは、アイドルや俳優、アニメのキャラクターなど、自分が好きになった相手を応援する活動のことです。
「アニメ産業レポート2021」によると、テレビや映画、グッズなどを含む日本のアニメ産業の市場規模は2002年の1兆円から年々拡大しており、2020年は2.4兆円となっています。これは同年のスポーツ参加市場規模の1.6兆円(三菱UFJリサーチ&コンサルティング等の調査による)を大きく上回っています。このことからアニメ業界だけでも大きな経済効果があることが分かります。
経済を循環する「推し活」のお金
では、「推し活」で使ったお金はどのように経済を巡っているのでしょうか。
私たちは両親の働いた給与からお小遣いをもらい、そのお金を「推し」のコンテンツに支払います。
例えば、アニメやゲーム、アイドル向けにはライブやグッズの購入でお金を使います。また、VTuber(Vチューバ―)向けにはSuper chat(スーパーチャット)と呼ばれる投げ銭機能などを使って「推し活」をします。有名なVTuberには年間で1億円以上のスーパーチャットが送られています。
このように支払われたお金は各企業に分散され、経済を循環します。アーティストのライブでは主催者が多くの経費を支払い(消費し)、ライブを開催します。一方で、ライブを支える企業などでは、主催側の消費が社員の給与となります。このような循環により、お金は再び両親のもとに給与として戻ってくるのです。
ミニコラム 株式投資も推し活?!
「推し活」では「推し」を応援するためにグッズを買います。一方、株式投資では投資家が企業を応援するために株式を買います。
「推し活」と株式投資はどちらも応援したいところにお金を投じる(グッズや株を購入する)という共通点があるため、実は株式投資も「推し活」と同じなのです。
(執筆:山口県立新南陽高等学校 チームHAM)
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