アジア株週間トピックス 2023年6月26日号
2023.06.26 (月)
フィリピンは預金準備率を2.5%引き下げ
フィリピンは政策金利据え置きの一方で預金準備率を引き下げ
フィリピン中央銀行は、6月30日から大手銀行や金融機関の預金準備率を250ベーシスポイント(2.5%)引き下げる、と発表しました。この決定により、大手銀行や準銀行金融機関の預金準備率は9.5%となります。預金準備率引き下げによる心理的な金融緩和効果が期待できそうです。
なお、6月22日に実施された金融政策員会では政策金利が6.25%に据え置かれることとなりました。委員会後の当局のコメントからは、経済の先行き、インフレの動向に対する警戒心がうかがえます。今後、フィリピンでは預金準備率だけでなく、政策金利の変更(利下げ)も行われる可能性が高いとみています。
ベトナムの現地紙(電子版)は2030年までの経済開発プログラムを承認か?
ベトナム主要都市で2030年までにバイク禁止
6月18日のベトナムの現地紙、ハノイ・タイムズ(電子版)で「ハノイ市人民委員会は2030年までの経済開発プログラムを承認した」と報じられました。ハノイ、ホーチミン、ダナンなど5つの主要都市で、2030年以降バイクの通行を禁止する、通行料金を徴収する、といった方針が示されています。いまのところ、実行するのは難しいのでは、と実現性に疑問符がついていますが、他の新興国と同様に環境保護、公共交通機関の利用促進を進めようとしています。
日本の天皇皇后両陛下がインド ネシアを訪問
6月17日~23日、日本の天皇皇后両陛下がインドネシアを訪問し、親睦を深めました。天皇は実業に携わっているわけではないため表敬訪問的な色彩が強いと思いますが、インドネシアと日本企業の友好、相互協力を強化する、という点でプラス効果になるとみています。
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