ベトナム現地情報2022年6月号より マーケット概況 プレイバック5月のベトナム市場
2022.06.20 (月)
プレイバック・5月のベトナム市場
1,200ポイントを割り込む
5月のVN指数は1,200ポイントを割り込むなど弱い値動きとなりました。
マーケットを牽引していた国内の個人投資家が4月に続いて売り越す一方で、外国人投資家は先月に続いて買い越しました。VN指数のPERは5月末時点で13.88倍と、最高値1,528.57ポイントをつけた1月6日の17.66倍と比べて割安な水準となっています。
月末にはVN指数は1,300ポイント付近まで買い戻されました。しかしマーケットでは薄商いが目立ちました。5月のホーチミン市場の一日当たりの平均売買代金は前月と比べておよそ3割減少し、約15兆2,200億ドンでした。
チン首相の訪米
5月中旬にチン首相は、ASEAN米特別首脳会議に出席しました。首相の商談外交は、今回の訪米でも多く見られ、今後のベトナム市場に前向きに働く可能性があります。
例えば、世界最大のニューヨーク証券取引所(NYSE)に対しては、ベトナム市場の持続的な発展のためにNYSEの持つ知見の共有を要請しました。
シリコンバレーでは、アップル、グーグル、マイクロソフト、インテルといった大手企業の代表者とも会談しました。首相はアップルにベトナムでのさらなる投資を呼びかけました。
チン首相が帰国したのち、アップルは中国国内のロックダウンによる影響を鑑みて、iPadの生産拠点の一部を中国からベトナムに移すことを決めました。iPadが中国以外で生産されるのは初めてのことです。
マーケットデータ
ご留意事項
免責事項
本資料は証券投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終決定は、お客様ご自身による判断でお決めください。本資料は企業取材等に基づき作成していますが、その正確性・完全性を全面的に保証するものではありません。結論は作成時点での執筆者による予測・判断の集約であり、その後の状況変化に応じて予告なく変更することがあります。このレポートの権利は弊社に帰属しており、いかなる目的であれ、無断で複製または転送等を行わないようにお願いいたします。