Q．ベトナム市場では、上場しているのに買えない株があるってホントですか？

A．成長著しいベトナムですが、反面、社会主義の国であり企業もすべて政府の管理下に置かれています。
そのため原則として、外国人投資家の株式保有上限枠が設けられているんです。

保有上限枠は業種・企業で異なってきます。
銀行を中心とした金融など、公共色の強い業種は保有枠が少ない傾向にあります。

すでに外国人投資家の株式保有上限枠がいっぱいの銘柄は......

①すでに株式を所有している他の外国人投資家が売却する
②外国人投資家の株式保有上限枠が引き上げられる

などが起こらないかぎり市場で取引が行われていても、外国人投資家はその株式を買うことができません。

しかし近年、チャイナプラスワン(※1)として国際社会でも脚光を浴びているベトナムでは、外資企業・外国人投資家の投資意欲も非常に強く、またベトナムとしても外国資本をテコに一段の飛躍を狙っています。
そのため、外国人投資家の株式保有上限枠の緩和が進められており、だんだんと外国人投資家の投資機会は増えています。
米中の貿易戦争のさなかにあって、存在感を増しているベトナムの今後の成長に注目です。

※1 チャイナプラスワン・・・企業が製造拠点を中国に集中するリスクを回避するため、他の国に拠点をつくること

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