Q．持っているベトナム株の株数がいつの間にか増えてる！どうして？

A．株式配当や株式の無償割当が行われているかもしれません。ご確認ください。

日本の株式市場では一般的ではありませんが、ベトナムでは株式配当や株式の無償割当が広く行われています。
株式配当とは、読んで字のごとく、配当が現金ではなく株式によって支払われることです。
無償割当とは、決められた割合で、無償で株式が割り当てられることを言います。

無償割当の例
VNM（ベトナム乳業）の場合（ちなみにベトナム乳業は、ベトナムでもっともポピュラーな乳製品メーカーです）

↑の例では、基準日時点の株主に、比率20%で無償割当が行われます。
仮に100株持っていた場合、その20%（20株）が割り当てられ、合計120株を保有することになります。

なぜ株式配当や無償割当が行われるのかというと・・・
ベトナムを含め新興国では、お金をまだまだ潤沢に持っていない、あるいは持っていたとしても、
運転資金や成長するための投資に回したい企業が多数を占めています。
そうした企業では、配当をお金で支払うよりも、株式で支払ってお金を手元に置いておく選択をすることがあります。

ちなみに、ベトナムの企業では通例、株主総会等のタイミングで年間の配当計画が発表されますが、後になって変更されるようなケースがあるので、最新の情報をご確認ください。
また配当変更の発表タイミングが、日本のように概ね決算とセットであることが一般的ではなかったりします。

国によって慣習がぜんぜん違うのも、株式市場のおもしろいところですね。

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