アジア株週間トピックス 2022年10月31日号
2022.10.31 (月)
トヨタに次いで現代自動車がEVを納車
現代自動車がG20で使用されるEVを納車
前週のアジア株週間トピックスの中で、「インドネシアで11月15日から開催されるG20サミットにおいて、オフィシャルカーとして使用されるトヨタのEV143台が納車された」とお伝えしましたが、10月25日には新たなメーカーからEVの納車が発表されました。納車したのは韓国の現代自動車で、3車種、計393台のEVです。
現代自動車は「この度のサミットに参加している要人の移動のために使用される特別仕様車だ」と説明しています。主要メーカーのそろい踏みで、今後、インドネシアでEVシフトが本格化してくると予想されます。
ベトナムは1%利上げに
ベトナムは2か月連続の利上げに
10月24日に、ベトナムが1%の利上げを発表しました。2か月連続の利上げで、この利上げにともなって、国内の銀行も預金金利、貸出金利を一斉に引き上げています。預金金利の上昇によって、相対的に株式投資の魅力が低下、株売りにつながっています。
株式投資の利回り低下、預金金利の上昇などがベトナム株安の一因となっているといえます。
とはいえ、ベトナム経済が落ち込んでいるというわけではありません。10月20日に発表された世銀レポートでは、ベトナムの2022年7~9月期の経済成⾧率は前年同期比+13.7%、1~9月累計では同+8.9%でした。また、足元の数字も良好で10月29日に発表 された10月の輸出は、前年同月比+4.5%、輸入は同+7.1%と貿易関連指標は比較的良好であったといえるでしょう。
足元の好調さの一方で、世界銀行の報告レポートの中で説明されている通り、景況感が良好な一方で世界的な景気の不安定さから資金調達の条件が難しくなっている、との懸念も示しています。世界銀行は今のベトナム経済は好調さを認めながらも、世界的な景況感の落ち込みがベトナム経済を不安定化させている、とみているようです。当面、ベトナム株式市場では、売り圧力の強い状況が続くと予想されます。
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