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ほったらかし投資とは?種類やメリット、注意点をわかりやすく解説

2024.10.24 (木)

アイザワ証券

アイザワ投資大学 編集チーム

ほったらかし投資とは?種類やメリット、注意点をわかりやすく解説

投資に興味を持っている方のなかには、「投資の売買タイミングがわからない」「忙しくて毎日株価のチェックをする時間がない」などを理由に投資に踏み出せていない方もいるのではないでしょうか。そんな方は「ほったらかし投資」に目を向けてみてはどうでしょうか。今回は、ほったらかし投資について、種類やメリット、注意点などを解説します。

ほったらかし投資とは

ほったらかし投資とは、事前に運用方針や運用のルール設定を済ませておき、その名の通り、その後は放置しておく投資方法です。投資を始めた後は設定に従って自動的に資産運用してくれる仕組みにしておきます。

ほったらかし投資にはいくつか種類があります。「専門家に運用を任せられるもの」「システムが自動的に対応してくれるもの」「AIを利用するもの」などです。証券会社やサービスによって、扱っているものは異なります。

ほったらかし投資は、金融商品を購入してなるべく放置する投資方法のため、運用に関する幅広い知識はあまり必要ありません。投資の売買タイミングを気にする必要もないため投資初心者にもおすすめの投資方法のひとつです。

ほったらかし投資のメリット

ほったらかし投資には、どのようなメリットがあるのか見ていきましょう。

メリット1|初心者でも売買タイミングに迷わない

ほったらかし投資で金融商品を購入する際には、あらかじめ決まったタイミングで行われます。逐一相場の状況を見て買いどきかどうかを判断する必要はありません。投資初心者でも購入したり売却したりするタイミングに迷うことがほとんどないのがメリットです。

金額や条件などを設定することは必要ですが、最初に行うだけで済みます。設定に迷うようであれば、投資一任型のロボアドバイザーを利用するのが良いでしょう。方針や銘柄などについて提案してくれます。

また、証券会社の営業員やIFA(独立系ファイナンシャルプランナー)に相談してみるのもひとつの手です。市場の状況も含め、長期的に保有可能な投資信託やラップ商品のアドバイスを受けることができます。

メリット2|一喜一憂する必要がない

投資をしていると、どうしても日々の株価や為替の値動きが気になり、大きな値動きがあると一喜一憂してしまいがちです。

個別株やFXで短期投資をしている場合には、値動きが気になって夜に眠れなくなる方もいます。仕事中でも、日経225の下落ニュースなどが出ると気になって、仕事に集中できなくなる方もいるでしょう。
その点、ほったらかし投資の対象の金融商品は長期投資を想定しているものが大半です。短期間で激しい値動きをするものは多くありません。そのため短期的な値動きをほとんど気にせずに済みます。

投資で利益を出すためには、安いときに買って高いときに売るのが基本です。しかし、短期的な値動きを気にしすぎて、その逆をやってしまう方も少なくありません。ほったらかし投資なら、そのような感情的な売買による損失を防止し、投資の基本を無理なく実践できます。

メリット3|運用に手間がかからない

ほったらかし投資では、最初に投資先を決めさえすれば、その後はほとんどやることがありません。必要な金額を証券口座に入金するだけで済みます。
売買のタイミングを自分で考える必要がないため、運用に時間や手間がかかりません。また、銘柄選びも基本的に最初の設定のとき以外はしなくて済みます。
仕事が忙しくて、投資のことまで考える時間的余裕がないビジネスパーソンにおすすめです。子育て中の主婦や主夫の方が、老後のための資産形成としてほったらかし投資をするのも良いでしょう。

メリット4|少額でも始められる

ほったらかし投資は、少額での購入を長期にわたって継続するタイプのものが中心です。投資と聞くと、数百万円単位などのまとまった資金がないとできないイメージを抱く方も多いですが、決してそうではありません。

ほったらかし投資なら、開始時にまとまった金額の資金がなくても少額から投資ができることも多く、自身の資金状況に応じて増減させることも可能です。
毎月数万円程度の資金で長期間ほったらかし投資をすれば、それなりに高いリターンを狙えます。その上、数百万円単位の資金を一度に投資する場合と比べて、心理的なハードルも高くはありません。

メリット5|普通の預金より資産を増やしやすい

投資をせずに銀行預金にお金を預け入れて貯めている方も多いですが、銀行預金ではほとんど資産を増やせません。
銀行預金の金利は非常に低く、国内メガバンクをみると、定期預金なら高いところで0.25%(5年)です(※)。普通預金だといずれも0.10%とさらに低い水準で、資産を増やすのにはあまり向いていません。
銀行預金は資産を増やすのではなく、あくまで資産を保管するためのものと捉えておくのが良いでしょう。

金利の低い銀行預金よりは、ほったらかし投資でコツコツと積み立てをするほうが資産を増やすのには有利です。例えば、投資信託はほったらかし投資の代表格ですが、年間の利回りが10%台になることもあります。
※2024年9月時点の情報

【ほったらかし投資】短期間で利益を出すのが難しい

投資をする際の前提として元本割れのリスクを認識しておく必要があります。それに加えて、ほったらかし投資ではFXや株のデイトレードと異なり、短期間での大幅な値上がりは期待できません。
ほったらかし投資はあくまで市場平均程度のリターンを長期間かけて積み重ねていく投資手法です。期待できるリターンは長期的に見て年間3~7%程度に留まります。
また、ほったらかし投資の利益は売買益よりも配当金や分配金などが中心です。配当金や分配金を再投資することで、複利効果が得られます。短期間での利益を狙うのではなく、数年から数十年後の利益を狙うものです。

ほったらかし投資の方法

ほったらかし投資には様々な種類がありますが、代表的なものは次の表の通りです。

初心者の方には、積立投資とiDeCoが無難な選択といえます。

まとめ

ほったらかし投資は、証券会社で提供している商品やAIなどを利用して行う長期投資の手法です。まとまった金額の資金や難しい知識がなくても行えるため、投資初心者にも向いています。最初に設定を済ませてしまえば、後は特にやることがないため、忙しい方にもおすすめです。
あまり手間をかけずリスクを抑えて資産形成をしたい方は、ほったらかし投資を検討してみましょう。

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