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王朝の存在期間はわずか7年|夢と散ったアジア最大の城壁を訪ねる(後編)

2021.10.17 (日)

ベトナム

週刊ベッター

王朝の存在期間はわずか7年|夢と散ったアジア最大の城壁を訪ねる(後編)

王朝の存在期間はわずか7年|夢と散ったアジア最大の城壁を訪ねる(後編)

胡朝の城塞|開館時間:7am~5pm(城郭跡地入場無料)

胡朝の城塞とは?

胡朝時代1397年に建てられた城郭跡で、2011年7月にユネスコの世界遺産登録。胡王朝は、皇帝として即位したが、わずか7年で没落した短命王朝であった。しかしこの短期間に10~20トンもある巨石を積み上げ、870メートル×833メートルという大きな石造りの砦を作り上げた。その中の城は当時アジア最大であったと言われる。

現存しているのは四方の城壁と南北の城門だけで、残念ながら城郭の建屋は残されていない。観光のメインとなる南門は、アーチ状の三つの入口があり、石造りの力強さとともに優美さを感じることができる。城門の隣には資料館が併設されており発掘された城郭の一部や復元模型などが展示されている。

観光のメインとなる南門は、巨大な石造りで高さは10m程度ある。綺麗なアーチ型の門が3つあり、当時は、このアーチが城内と城外の関所で有ったと思われる。南門から直線の道があり、北門につながっている。当時アジア最大と言われた広大な城郭をたった7年で完成させたとされる、その隆盛に驚かされる。

当時の状況を復元した模型や看板はない。自らイメージを膨らますことが大切である。巨大な石造りの壁で終わってしまわないためにも、事前予習をオススメする。

タインホアの名物料理

タインホアには「チャートム(Cha Tom)」という名物がある。エビと肉をすり潰し、それをライスペーパーで包んで焼いた料理で、焼けたエビの赤さが食欲をそそる。ブンチャーのスープと同様の甘酢タレにつけて食べる。もちもち食感とエビの風味、さらに焼きたての香ばしさがあいまって癖になりそうだ。

取材時は週末の夜だったこともあり、地元客で満席だった。ビールのおつまみには最高だが、残念ながらハノイでは見かけたことがない。

タインホアといえば、サムソンビーチが有名だが、今回はあえてサムソンビーチを外した観光とした。「胡朝の城塞」と「神の魚が住む泉Cam Luong」はとても行きづらい場所のため、ベトナム人の友人と一緒に行くといいだろう。「胡朝の城塞」は事前予習しておくことで見方が変わり、その歴史的価値を実感できる名所旧跡だ。社会科見学の一環として訪れてみるのもいいかもしれない。

※記事提供:ベトナムビジネス情報ニュースサイト:VIETEXPERT(https://vetterbusiness.com/

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ベトナムメディア事業を手掛ける、Sunrise Advertising Solutions(ホーチミン市)が運営する、ベトナムビジネス&生活情報ウェブサイトです。2010年創刊の無料週刊誌『週刊ベッター』は、現地で最も読まれている日本語紙媒体として定評があり、毎週5,000部を発行。ハノイ、ホーチミン市の日系企業や主要施設、レストランなどに設置され、現地在住の日本人の方々に広く親しまれています。

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