ゼロから学べるアイザワ投資大学

会員登録(無料)

記事検索

コラム

ベトナムの少数民族「タイ(Tay)族」の集落に行ってみた(後編)

2021.10.14 (木)

ベトナム

週刊ベッター

ベトナムの少数民族「タイ(Tay)族」の集落に行ってみた(後編)

ベトナムの少数民族「タイ(Tay)族」の集落に行ってみた(後編)

ベトナムの民族

ベトナムは54の民族を持つ多民族国家です。それぞれの民族が、独自文化、言語、風習を持っています。公用語のベトナム語は、ベトナム人口の86%を占めるキン族の言語であり、優雅で美しい「アオザイ」もキン族の民族衣装です。

今回の取材対象の「タイ(Tay)族」は、ベトナムで二番目に人口が多い民族です。160万人ほどと言われていますが、全人口比では2%足らずです。その他の民族はさらにもっと少ないです。

平野部や大都市には、キン族が多く住んでいますが、少数民族の多くは、北部や中部域の山岳地帯に住んでいます。多数を占めるキン族が耕作しやすい土地を確保したことで、その他の少数民族は、山岳地帯に追われたためと言われています。山岳地帯は、平野部との往来がしづらく、キン族との交流も限定的で、現在もそれぞれの民族は独自の文化、言語、風習を持ち続けています。

タイ族の村とは

タイ族の人口は約180万人、ベトナムの民族構成をみると全体の2%ぐらいですが、「キン族」に次いで人口が多いです。

北部山岳地帯や北中部に多く住み、稲作に従事しています。

多神論を信仰し、祖先崇拝の風習を保っています。

死んだ人は、別世界で生き続けると考えられていて、葬式は死んだ人を天に送る儀式として催されます。

服装は、黒色の大きめなものですが、腰のあたりに鮮やかな赤またはピンクのボンボンをつけているのが特徴的です。

ハノイから約80km、クルマで1.5時間のところに、「Thai Hai」というタイ民族の村があります。高床式の民家が30軒ほど集まった小さな集落で、貴重な現金収入を得るための観光客向けのレストランや高床式民家の宿泊施設もあります。

住所 Khu du lịch Thái Hải, Thịnh Đức, Thành phố Thái Nguyên, Vietnam
電話番号 0208.3901862(ベトナム語)
ウェブサイト http://thaihai.vn/

総括

伝統服装を着用し誇り高き民族の風習を、何世代も受け継ぐ彼らの日常生活を見られたことは、貴重な経験となりました。

ベトナムでは、経済発展が続き、今後は山岳地帯の少数民族とキン族、または外国人との交流がさらに増えるものと思われます。

それによって個々民族固有の文化、言語、風習が、失われる可能性があります。

多様な民族もベトナムの魅力です。

「タイ族」をはじめ少数民族の伝統文化が、引き続き、継承されることを心より願いたいです。

※記事提供:ベトナムビジネス情報ニュースサイト:VIETEXPERT(https://vetterbusiness.com/

ライター

週刊ベッター

ベトナム

週刊ベッター

ベトナムメディア事業を手掛ける、Sunrise Advertising Solutions(ホーチミン市)が運営する、ベトナムビジネス&生活情報ウェブサイトです。2010年創刊の無料週刊誌『週刊ベッター』は、現地で最も読まれている日本語紙媒体として定評があり、毎週5,000部を発行。ハノイ、ホーチミン市の日系企業や主要施設、レストランなどに設置され、現地在住の日本人の方々に広く親しまれています。

合わせて読みたい

このカテゴリの他の記事

コラム 個人投資家は自民党総裁選に着目した方がいいのか

個人投資家は自民党総裁選に着目した方がいいのか

2024.09.03 (火)

コラム 以新伝心 日本のエネルギーはどこに向かうのか?

以新伝心 日本のエネルギーはどこに向かうのか?

2024.07.15 (月)

コラム ポイ活とは?メリット・デメリットや効率的に貯める方法を解説!

ポイ活とは?メリット・デメリットや効率的に貯める方法を解説!

2022.02.18 (金)

コラム 王朝の存在期間はわずか7年、夢と散ったアジア最大の城壁を訪ねる(前編)

王朝の存在期間はわずか7年、夢と散ったアジア最大の城壁を訪ねる(前編)

2021.10.16 (土)

人気記事

アイザワ証券公式SNSアカウント